深川萩(萩焼深川窯)の全窯元が作品を展示する企画展「うつわの秋」が9月17日、長門・湯本温泉で始まった。主催は、萩焼深川窯振興協議会と長門湯本温泉まち。
もう一つの萩焼とも言われる「深川萩(萩焼深川窯)」は約360年の歴史を誇り、湯本温泉からほど近くの窯元集落「三ノ瀬」にある5つの窯元で8人の作陶家が、現在も茶陶器を作り続けている。
同展は昨年が初開催。今回が2回目。今年のテーマは「喫茶去」で、3つの会場でテーマごとに異なる作品を展示する。メイン会場の「恩湯」では、抹茶茶碗やコーヒーカップなどを展示。深川萩の伝統的な技術・素材の作品が並ぶ。
お土産所「おとずれ堂」では、茶陶やオブジェなど作家性の強い作品を展示。カフェ「cafe&pottery 音」では、カップやお皿などより日常に取り入れやすい作品を展示する。
「地域のシンボルとして再建された『恩湯』の空間で、一服の茶を喫するかのごとく心穏やかな時間を過ごしてもらえれば」と主催者。初日は台風が近付く悪天候だったが、温泉街を訪れていた観光客が会場に立ち寄り、興味深そうな様子で作品に見入っていた。
開催時間は、恩湯=11時~18時、会期中無休、おとずれ堂=11時~18時、火曜・水曜・木曜定休、cafe&pottery 音=10時~16時、水曜・木曜定休。今月27日まで。