倉庫型シェアオフィス「ナニココX」(宇部市西宇部南2)が1月4日、宇部にオープンした。
同施設は、2016(平成28)年に宇部港魚市場近くに開いたコワーキングスペース「ナニココ」の2号店で、宇部市内でシェアハウスを展開する「180度」(岬町)が運営。宇部市が推進する「宇部市まちなかオフィス立地促進」事業を活用し、昨年4月に試験運用を開始。同日、正式にオープンした。
相澤洋祐社長は「1号店はありがいことに満員の状態。宇部駅周辺にこのような施設がなかったことから、新たな場所を作ることでコロナ禍で地方へ拠点を移したり、テレワークの促進が進んだりと、環境変化の需要に応えていきたい。誰かが一歩を踏み出す足掛かりとなれば」と話す。
倉庫型の施設は3階建てで、延べ床面積は477平方メートル。不動産業も手掛ける相澤社長が手作業でリノベーションし、倉庫の鉄骨を生かしながら隠れ家のような空間に仕上げたという。相澤社長は「2階にはハンモック、3階個室オフィス前にはキャンプ風の休憩スペースなど遊び心も取り入れた。今後もどんどん手を加えて進化させていく」と意気込む。
1階には「打ち合わせルーム」、2階には広いテーブルの「オープン席」と間仕切りのある「個室ブース席」12席のほか、個室型「テレワークスブース」を用意。飲食の持ち込みも可能で、簡易キッチンや鍵付きの専用ロッカー、コピー複合機なども備える。
3階にはキッズスペースを備えたカウンターのオープン席のほか、個人事業主の事務所やサテライトオフィスなどでの利用を視野に入れた「個室オフィス」3部屋を設ける。個室オフィスは施錠ができ、パソコンなどの備品や私物の保管も可能という。
「広さを活用して用途別に作っている。専用の席で集中して作業したい人、小さい子どもを目の前で遊ばせながら作業したい人、低予算で小さな拠点が欲しいといった企業やチーム、アーティストなどのほか、創作活動をする作家さんのアトリエなどで利用してもらえれば」と相澤社長。「これまでは月額制のみだったが、オープン席と一部の個室ブース席は、1日利用もできるようにした。宇部駅の徒歩圏内で周辺には銀行や郵便局、コンビニなど施設も充実している。気軽に使ってもらえれば」とも。
営業時間は7時~24時。利用料は月額1万2,000円~。利用予約は問い合わせフォームか公式LINEで受け付ける。