山陽小野田のJR雀田駅前に3月1日、うどん店「うどん ちび」(山陽小野田市須田の木、TEL 0836-39-5585)がオープンした。
店主は、主婦の傍ら異業種で働いていたという宇部出身の大黒智美さん。1年ほど前に県外のうどん店を訪れ、「こんなにおいしいうどんがあるんだ」と感銘を受けて以来、うどんに魅了され各地のうどんを30店以上食べ歩いたという。
大黒さんは「あるとき、地元の新聞で専業主婦の人がキッチンカーを始めるという記事を見て『やらずに後悔するより、やって後悔した方がよい』という言葉にはっと気付かされた。子どもたちが巣立ち、私も第二の人生を楽しく生きたいと感じた。25年以上前に宇部市内で居酒屋を家族経営していた経験もあったので、さまざまな出合いのタイミングが重なって出店に踏み切った」と話す。
店内にカウンター席5席、テーブル席12席を設ける。内装は大工で、大黒さんの兄が手がけた。ブラウンを基調に木目調でスタイリッシュにしながらも、懐かしさを感じるレトロな照明や入り口に掲げるのれんなど、昭和と現代を融合した落ち着いた雰囲気に仕上げたという。大黒さんの長男の妻・綾さんと一緒に店を切り盛りする。
店のコンセプトは、「天然だしのうまみを丁寧に取り出した一杯を一口すすればほっと小さな幸せ」。提供するうどんは、もっちりとした中太麺で、つゆは、昆布や煮干しなどを使った天然素材100パーセントというだしにこだわる。
メニューは、「かけうどん」(400円)、「月見うどん」(460円)、「キツネうどん」(490円)、「肉うどん」(590円)の4種類。トッピングは、ネギや卵などを用意(以上50円~)。ミニうどんと唐揚げ、ご飯が付いた「からあげ定食」(690円)のほか、「からあげ」(200円~)や、とろろ昆布とわかめの2種類のおにぎり(各120円)などの単品メニューも用意する。
大黒さんは「近所の人にも『お店ができてうれしい』『応援しているよ』という声をもらい、それがなによりうれしい。お子さま連れも、学生さんも、年配の人も、地域の皆さんが自然に集まるような地元になじんだうどん屋にしていけたら。お客さまとの会話も楽しみながら、にぎやかでアットホームな雰囲気で営業していきたい」と笑顔を見せる。
店内では、大黒さんの双子の姉で、ハンドメード作家・中野明美さんの「がまぐち工房YARA」の作品も販売する。
営業時間は11時~15時。日曜・祝日定休(不定休あり)。