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宇部の学習塾「至 ITARU」が新教室に駄菓子店併設、子どもの居場所に

塾に併設した「だがしや イタル」

塾に併設した「だがしや イタル」

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 1周年を迎えた学習塾「Study room至 ITARU(いたる)」(宇部市西岐波今村北4)が3月24日、移転先の1階で駄菓子店「だがしや イタル」を始めた。

駄菓子が並ぶ様子

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 自立型個別学習指導塾として昨年4月2日に開校した同塾。近くのビル1階で運営してきたが、教室拡張のために昨年秋、住宅街の2階建ての建物をリフォームして同日移転した。

 「だがしや イタル」は、塾を利用しない人も駄菓子を購入できる。10~100円の駄菓子80種類以上を並べ、ガラス瓶入りのラムネなども販売する。

 同塾の松本剛代表は「塾の子どもたちにアンケートを取って駄菓子をそろえた。決まったお小遣いの範囲で買えるよう原価に近い値段で販売しているが、駄菓子の購入を通じてお金の使い方も学べると思う。今後も子どもたちの要望を取り入れながら、わくわく感を形にしたいし、大人にも懐かしの駄菓子空間を楽しんでもらいたい」と話す。

 同塾の指導は小学4年生から中学3年生が対象だったが、移転後は高校3年生まで幅を広げた。1階に18時まで誰でも利用可能なフリースペース(=団らん室・自習室)を設けるほか、2階の教室には個人用の机と棚を新しく設置した。

 松本代表は「コロナ禍で子どもたちの居場所が減ってきているのが現状。駄菓子店も含めて誰もが気軽に立ち寄れて友達と一緒に勉強できるなど、和気あいあいと過ごせる場所をつくりたいと思った。下の世代に宿題の問題がよく分からない子がいたら教える場にしてもらうなどで、自主性を育んでもらえれば」と話す。

 「子ども同士だけでなく、子どもたちと大人の交流も生まれ、年齢関係なくさまざまな人と出会い、学びを共有し、縦と横のつながりを広げたい。当塾での時間が、自分で考えて行動する『考動』ができる大人に成長するきっかけになれば」と話す。

 駄菓子店の営業時間はおおむね14時~18時。日曜・月曜定休。

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