スパイシーチョコレート店「GIMME CHOCOLATE(ギミーチョコレート)」(防府市天神2)が防府にオープンして1カ月がたった。
防府のデザイン会社「FHKS」(同)がプロデュースした同店。黒で統一した店内で、スパイシーチョコレートやドリンクなどを販売する。店名の「GIMME」は「GIVE ME」の俗語で、「チョコレートちょうだい」という意味を込めた。
出店のきっかけについて、藤井智社長は「デザイン会社として商店街に移転した当社を新店がオープンしたと思って来店する人が多くいたことから、一般の人が利用できる店を作って商店街に恩返しすることが会社の夢になった。社内には、もう一頑張りする時にチョコレートを食べて乗り越える習慣もあった」と話す。「人が物を選ぶときには黒を選ぶことが多いことや、隣接する山口市はチョコレート消費量が多いことも、店をチョコレート店にした理由。少しでも健康的なものを提供したくてスパイシーチョコレートを選んだ。何度も試作して食感や見た目、風味のバランスなどの微調整を繰り返した」とも。
提供するチョコレートは、ショウガの辛さとチョコレートの甘さ、スパイスとハーブのハーモニーが特長という「GINGER(ジンジャー)」(100グラム=1,580円、200グラム=2,800円)、米こうじの食感と口の中ではじけるキャンディーが同じく特長という「CRACKLING STRAWBERRY(クラックリングストロベリー)」(同2,180円、同3,980円)の2種類。
チョコレートに入れる野菜や果物は、山口県内の農家に相談して同店専用に栽培してもらった無農薬のものやチョコレートに合うものを使う。今後も新しいチョコレートの開発したいという藤井社長は「季節によって変わっていく楽しさを提供したい」と意気込む。
テイクアウトでは、チョコレートが2ピース付いた「ホットコーヒー」「アイスコーヒー」(以上600円)、竹炭を使用した添加物不使用の「GIMME COLA」(800円)や「GIMMEアイス」(600円)を提供する。
3月26日のオープンから1カ月がたった。「毎週のように来てくれるお客さまもいてうれしい。『毎週ここに来てしまう』という言葉を聞くと、夢だった恩返しに少しずつ近づいていると実感する。商店街に人が足を運んでくれるように頑張りたい。今回のオープンが、さらに新しい店のオープンを誘発できれば」とも。
営業時間は11時~17時。土曜・日曜のみ営業。