防府天満宮の参道沿いにあるハワイアンカフェ「Coffee&Dining U’ilani（ウイラニ）」（防府市上天神町）が3月18日、オープン10周年を迎えた。

木目調で仕上げた店内

　ハワイアン料理店を開きたいと考えていたオーナーが、和食料理店に勤めていた狩野浩昭さんに声をかけ、10年前にオープンした同店。現在チーフマネジャーの狩野さんは「振り返るとあっという間の10年だった。当時は和食料理店からの転職だったが、抵抗はあまりなく経験が生きる部分もあった。オープン前には実際にハワイに滞在して色々な料理を食べ、3泊5日で5キロ太ったほど」と話す。

　現在はコロナ禍で席数を減らして営業しているが、落ち着いた雰囲気を目指すという店内にカウンター席4席、テーブル席16席を設ける。

　オープン当初は、ハワイアン料理がまだ浸透していなかったが、この10年にはパンケーキブームなどがあり、提供するメニュー種類を充実させたという。

　ランチメニューは、オリジナルのグレービーソースを使った「ロコモコランチ（スープ・ドリンク付き）」（1,100円）、「5種豆とアボカドのタコライスランチ」（スープ・ドリンク付き）」（1,180円）などのほか、単品メニューとして「ガーリックシュリンプ」（720円）、「アサイーボウル」（890円）などを提供する。

　国産小麦粉を使うパンケーキメニューは、「チョコバナナ」（1枚＝700円、2枚＝840円）、「生ハムとモッツアレラチーズのサラダパンケーキ」（1,080円）のほか、季節限定のパンケーキなど常時20種類ほどを提供。ドリンクは、オリジナルブレンドコーヒー（450円）やグァバ（490円）、ライチ（490円）などを用意。客単価は1,000円程度。

　狩野さんは「10年は長いと思っていたが今思えば早かった。周りの人の支えが一番大きい。飲食店はずっと続けられてこそ意味があると考えており、存続することが地域貢献にもつながる」と話す。

　「以前に来たお客さんが数年後、再び訪れ、なつかしいと言ってもらえることがある。そんな店になれたと思うとうれしく、これからも変わらない雰囲気がなつかしいと思ってもらえる温かみのある店でありたいと思う。3月には下松市内に2号店もオープンするので、10年という節目に初心に返る気持ちを大切にしたい」とほほ笑む。

新型コロナ対策で、現在の営業時間は9時～18時（ランチは11時～14時、閉店時間は17時の場合もある）。本来の営業時間は月曜～金曜＝9時～18時、土曜・日曜＝9時～21時。第2・4木曜定休。