山口の写真館「金子スタジオ」(山口市中央2、TEL 083-922-0073)が、自分で撮影できる「セルフ写真館」の運営を始めて半年がたつ。
きっかけについて、同館4代目で社長の金子純也さんは「卒業式や入学式などの学校行事が中止になる中、コロナ禍でもやれることを始めたいと考えていた。たまたま目にしたセルフ写真館の存在と、隣接するスペースが空いていたことが重なり、非対面でもできる取り組みとして始めた」と話す。
スタジオの面積は9.5坪。選んだ構図によってカメラやストロボのセッティングをスタッフが行った後は、カメラマン不在で好きなタイミングでシャッターを切れる。椅子、ぬいぐるみなどの撮影グッズも用意し、シーンに合わせて自由に使える。
利用料金はスタジオ代(1,000円)と撮影代(10分=1,000円)。時間制で利用人数の制限はないが、5人までを推奨している。撮影した写真はスマートフォンにデータ転送するほか、マイクロSDカード渡しも可能(700円)。
金子さんは「オープンまでに知り合いの赤ちゃん連れの家族に体験してもらって不具合を聞いたり、自分の子どもが実際に何分ぐらい要するかを検証したりしてメニューを作成した。卒業・入学記念や友達同士の撮影など、利用シーンはさまざま。皆さんにそれぞれの思いがあって、テーマに沿った準備をして来られる人もいる」と話す。
成人式に間に合うようにと1月にオープンし、約半年がたった。「子ども連れの家族や学生さんなどさまざまな人が利用している。どの年代のお客さんも撮影が終わると、とても楽しかった様子の印象を受ける」と話す。「照明のセッティングをするので証明写真にもおすすめ。ストロボを浴びてモデル気分も味わえる。大きいプリントシール機だと思ってアミューズメント感覚で楽しんでもらえれば」とも。
営業時間は10時~18時。水曜定休。事前予約が必要。