山口・本町の西門前パーキング横の蔵で8月30日に行われる小学生が作ったお化け屋敷「なっぷお化け屋興業」を前に、子どもたちが完成を目指して制作を進めている。
同イベントは、スポーツクラブ「NAP(ナップ)」(山口市黒川)が8月19日から夏休み向け企画として行っているもので、2階建ての蔵をまるごと使って子どもたちがお化け屋敷を作り上げ、完成後、一般に披露するもの。小学生の力だけでお化け屋敷を完成させることで、制作過程で子どもが考える力を身につけ、自主性を発揮する場を取り戻すことを目的にしている。
参加しているのは小学1年生~3年生の11人。スタッフがアドバイスや手伝いはするが、材料を調達したり、買い物をしたり、室内の飾り付けや小物作りまで、何でも子どもたちが主体となって手掛けるのが特徴。どうしたら怖いお化け屋敷ができるか意見を出し合い、「部屋が暗いと怖い」「黄色よりも赤色の方が怖い」「足下が不安定だったら怖い」など、思いついたことを取り入れて工夫している。
ポスターやチラシを使った宣伝も自分たちで考え、入場料もいくらもらえれば材料費が「ペイ」できるかまで計算して決めた。
同イベントは、昨年に続き今年で2回目。同スポーツクラブの古谷佳世さんは「昨年はかなり本格的なものが完成して好評だった。大人が投げかけないとできない指示待ち人間になるのではなく、お化け屋敷制作を通して、どうしたらいいのか知恵を絞ることを自然に身につけているようだ」と話す。
開催時間は14時~14時50分、15時10分~16時。入場料は、大人=500円、子ども=300円(かき氷付き)。(©マルニ)