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山口に弁当店「いくこキッチン」とコーヒー豆販売店「ノーマン」 店舗シェアで出店

弁当店「いくこキッチン」、コーヒー豆販売「NO-MAN」の店内 

弁当店「いくこキッチン」、コーヒー豆販売「NO-MAN」の店内 

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 管理栄養士が作る弁当店「いくこキッチン」と自家焙煎(ばいせん)コーヒー豆販売店「NO-MAN(ノーマン)」が山口市若宮町にオープンして、3月10日で1カ月がたった。

シェアした店舗の外観

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 場所は建築事務所「blue flag architect office(ブルーフラッグアーキテクトオフィス)」の1階で、業態が異なる2店が店舗をシェアする形で出店した。

 店舗シェアのきっかけについて、「いくこキッチン」の守永郁子さんは「2人とも自宅の設計を同事務所代表の深瀬ヤスノリさんに依頼したという共通点がある。私は料理が好きで、いつか自分が作った料理を提供したいと思っていることを深瀬さんに話したところ、事務所の1階を貸してもらえることになり、どんどん話が進んだ」と話す。

 「NO-MAN」の南由紀さんは「子育てや仕事に追われる日々の中で、働き方を見直そうと考えていた。5年程前から夫と独学で学び、趣味で楽しんでいた自家焙煎コーヒー豆を買いたいと言ってくれる知り合いが多くなり、仕事にしたいと思うようになった。深瀬さんと話したところ、守永さんとタイミングが合い、縁がつながった」と話す。

 「いくこキッチン」は、「心と体に寄り添うごはん」をコンセプトに、管理栄養士の資格を持つ守永さんが旬の野菜を使って作る弁当を販売する。2週間ごとにメニューを変え、熱量やタンパク質などの栄養成分を表示。メニューは「ごはんのお弁当」、季節のサラダが主食の「サラダ弁当」(以上800円)、土曜限定の「おこさま弁当」(500円)など。

 守永さんは「地元の野菜を使うことで農家にもスポットが当たったり、調理方法を工夫することで子どもたちが野菜を食べてくれたりと、弁当を通じて自分と関わる人が豊かになれば」と話す。

 「NO-MAN」は、手回しの焙煎機で少量ずつ焙煎したコーヒー豆を販売する。「自分たちが好きと思える味」のコーヒー豆を常時3~4種類(100グラム=750円~850円)を用意。ドリンクメニューは「ドリップコーヒー」(400円)、カフェラテ(S=500円、M=550円)など。コーヒー器具も販売する。

 南さんは「シェアすることで、それぞれのお客さんが互いの店に立ち寄ってくれることもあり、人とのつながりが生まれるのがうれしい。互いの存在が心強い。今の気持ちを忘れずに、これからもお客さん一人一人と丁寧に向き合っていきたい」と笑顔を見せる。

 オープンから1カ月がたち、守永さんは「オープンしてからあっという間の1カ月だった。『おいしかった』という言葉はやはりモチベーションが上がる。いずれは料理教室を開き、イートインスペースも設けたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は、いくこキッチン=11時30分~14時、月曜・火曜・日曜定休。NO-MAN=11時30分~15時、営業日はインスタで知らせる。

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