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山口・徳地にカフェ「ルーツ」 人がつながる場所目指す

上野凛音店長(右)と補佐する母の宏子さん

上野凛音店長(右)と補佐する母の宏子さん

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 カフェ「ROOTS.(ルーツ)」(山口市徳地堀、TEL 0835-52-0002)が山口・徳地にオープンして、3月20日で2カ月を迎える。

提供メニューの「究極の一択」

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 経営は設計業を営む「はなぶさ未来設計」(防府市寿町)。同社のレザークラフト製作部門でグラフィックデザイナーとして働いていた上野凛音(りおん)さんが店長を務める。昨年、宮川秉英(かずひで)社長に「これから何をやってみたいか」と聞かれ、「いつか飲食業をしてみたい」と話したことがオープンのきっかけ。同社は将来的に飲食部門の展開を視野に入れていたことから、昨年8月に物件が決まり、あっという間に話が進んだという。

 上野さんの母で整体師の宏子さんが補佐を務める。「料理が好きで、もともと飲食業に興味を持っていた。個人的に店舗用の物件を探していたところ、娘から話を持ちかけられ一緒にやりたいと思った。家族以外に料理を提供できることがうれしいし、これまで培ってきた接客の経験も生かせる」と話す。

 飲食店が少ないエリアにオープンした方が今後の可能性が大きいと、徳地での出店に至ったという。男性も入りやすいようにと内装はシンプルに仕上げ、店内にテーブル席16席を設ける。

 提供するランチメニューは、「究極の一択」(900円)、「1番の子」(1,400円)、「今月のカレ」(1,400円)の3種類。

 「究極の一択」は、三宅牧場(阿東徳佐下)の白米、光浦醸造(防府市台道)のみそと徳地の野菜を使ったみそ汁、自家製の梅干しをセットにする。「1番の子」はチキン南蛮がメインで、手作りのピクルスで毎朝作るタルタルソースと下ごしらえを工夫して「プリプリの食感」に仕上げたという長州鶏のもも肉を使う。「今月のカレ」は月替わりでメニューを考案するカレーで、手作りのピクルスを添える。

 デザートは、「チーズケーキ」「生チョコケーキ」(以上500円)など。ドリンクは、下松市で50年以上続いた「カフェオリエンタル」の味を再現した「オリエンタルブレンド」(500円)、「徳地のカワラケツメイ茶ラテ」(600円)、「シナモン香るクラフトコーラ」(550円)など。客単価は1,000円~2,000円。

 毎月2日、12日、22日は「ROOTS.の日」として早朝営業を行う。6時30分からラジオ体操を行い、白米か焼きおにぎりかを選べる「究極の一択」を朝食として500円で提供する。

 凛音さんは「グラフィックデザイナーは『やりたいこと』というより『できること』だった。やりたいことをしている今はやりがいが大きい。人とコミュニケーションをとるのが楽しい」と笑顔を見せる。

 宏子さんは「飲食だけでなく、人がつながる場所にしたい。食事をしに来て会話や交流が生まれればうれしい。展示会やイベントも開いていきたい。ルーツに行けば面白いことがあると思ってもらえる、月に1回は行きたくなるような店にしたい」とほほ笑む。

 営業時間は11時~18時(ランチタイムは14時まで)。2日・12日・22日は6時45分~8時30分、17時~20時。月曜・火曜・水曜・木曜定休。

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