瞬間冷凍した弁当や馬肉などを無人で販売する「Frozen Market(フローズンマーケット)」が3月14日、宇部の商業施設「ルナーレ」(宇部市中央町2)内にオープンした。
運営は、山口市を拠点に、車の整備・販売をメインにリフォームや内外装工事などを手がける「LAST」。代表の越口達也さんは、これまで不動産会社に勤めていたが昨年9月に退職して独立。「元同僚が昨年に山口市内で馬肉専門店を開業したのがきっかけ。県内に馬肉を販売しているところがあまりなく、私自身も食べるのが好きで出店を決めた」と話す。
同店のコンセプトは「冷凍グルメの無人セレクトショップ」。冷凍の刺し身や弁当などを無人販売する「TAKAKURA FROZEN(タカクラフローズン)」(山口市小郡)を運営する「たかくら」が開発した液体式瞬間冷凍装置や無人レジシステムを導入し、店内に冷凍ショーケースを4台設置。防犯対策として店内に監視カメラを設置する。
販売する弁当のラインアップは、タカクラフローズンの焼き鯖(さば)弁当や天丼、チキンチキンごぼう弁当、鶏軟骨入りそぼろ三色弁当、チャーシュー丼、唐揚げ弁当など。
このほか、あさりの貝汁、鯖ずし・穴子ずし・巻きずしなどのすし、期間限定で販売する二郎系・家系のラーメンや、カフェレストラン「ラ・ヴェリテ工房」(北海道札幌市)の「カタラーナ」のスイーツなども販売する。
馬肉は、熊本、カナダ、モンゴル産(入荷状況によって産地は変更)の霜降り、上赤身、ユッケ、希少なたてがみ「コウネ」など、さまざまな部位の馬刺しをそろえるほか、食肉処理施設「鹿っちゃ」(下関市)の鹿の冷凍肉やジャーキー、猪ジャーキーなどをそろえる。
「鉄板酒場 壱◯弐」(山口市)のお好み焼きなど、地元飲食店とコラボした商品も販売する。越口さんは「地元の店とコラボすることで地域活性化に貢献したい。商品内容にもよるが、冷凍での販売を検討している飲食店の方がいれば気軽に相談してもらえれば」と話す。
「家庭の食事や、外出先でのランチなど、さまざまなシーンで利用してほしい。県内では見たことがないようなスイーツやパンなどを豊富にそろえ、フローズンマーケットに行けばなにかあると言ってもらえるような、ふらっと気軽に立ち寄れる店になれば」とも。
営業時間は10時~19時。