小学生向けの仕事体験イベント「北部おしごと村 キッJOB」が8月19日、宇部・北部地域で開かれる。主催は、校区・業種の垣根を越えて同地域を盛り上げるために発足した「北翔六星」。
同イベントは、メンバーでもある楠こもれびの郷指定管理者「楠むらづくり」の河村美弥子社長が発案。宇部市や地元企業などの協力の下、同地域の店舗や事業所、商業施設、農業施設などで子どもたちを受け入れ、インターンシップとして働くことで仕事に対する興味を促すほか、同伴家族に同地域の魅力を訴求し、関係人口や交流人口の増加を目的に行う。
参加者は当日、「アクトビレッジおの」(公園内整備・清掃業務など)や「まこっこ農園」(ミニトマト収穫・パック詰め)など、19カ所の施設や店舗でそれぞれの業務を約2時間体験する。対価として、同イベントに賛同する店舗や施設で使用できるクーポン800円分を受け取る。
現在、参加者を募集している。対象は市内の小学校に通う児童。募集人数は合計100人で、各職場の定員に達した場合は抽選。参加費は500円。
北翔六星の会長を務めるレストラン「Garden La Vent Vert(ガルデン ラ・ヴァンヴェール)」(小野)のオーナーシェフ・戎谷孝之さんは「山口県全体を盛り上げるには各地区との連携が不可欠。まずは宇部北部地域が結束し、そこから横のつながりの輪を広げ、深めていきたい。子どもたちには宇部北部で働くかっこいい大人たちの背中を見てほしい。現場の空気や匂い、雰囲気を肌で感じてもらえれば」と話す。
昨年メンバー入りした小野地区の地域おこし協力隊・梅澤脩さんは「私は一昨年に自然豊かな小野地区に県外から移住してきた。子どもたちには、当イベントで北部の魅力をたくさん知ってもらい、県外などで人脈や学びを得て、将来地元に戻るきっかけになれば」と笑顔を見せる。
募集締め切りは、7月31日。