来年秋に開催される「第30回UBEビエンナーレ」の応募作品展が9月24日、宇部ときわ湖水ホール(宇部市沖宇部)で始まった。
今回の応募総数は183点。日本を含む28カ国(地域)からの応募があった。同展では、167点の彫刻模型や写真などを展示する。
9月23日には一次審査が行われ、入選作品が決まった。全応募作品の中から30点の「入選模型」が選考され、その中から野外彫刻として実際に制作される「実物制作指定作品」15点が選出された。
宇部市文化振興課の山本麻紀子さんは「約300点の応募があった前回、前々回と比べると作品数は減ったが質が高く、世界各地から応募された作品は見ごたえがある。展示されている模型は、実物の10分の1のサイズで作られているが、実際に作られる彫刻と模型ではまた違った楽しみがある」と話す。
10月22日までの展示期間中、2つのイベントを行う。気に入った模型に投票するとUBEビエンナーレのグッズが抽選で進呈される「なりきり審査員!」を毎日実施するほか、10月1日には「彫刻・会場の応募作品・アート」のいずれかをテーマにパフォーマンスを披露する「彫刻オープンマイクDay!-あなたが主役の5分間ライブ-」(要参加申し込み)を実施する。
山本さんは「第30回という節目を迎えるにあたり、SDGs的な観点で作品をどうメンテナンスするのかなど、ビエンナーレ自体をどうしていくかを考えるワークショップも行って準備を進めてきた。野外彫刻と違い模型は触ることはできないが、じっくり眺めて楽しんでもらいたい。彫刻が身近に楽しめる宇部で、世界各国から集まった作品を見てもらいたい」と話す。
開催時間は10時~17時(最終日は15時まで)、火曜休館。