展示会「あそべる図書館― Speculative Library(スペキュラティブ・ライブラリー)」が現在、山口情報芸術センター(YCAM=山口市中園町)で行われている。
同館が2021年から取り組むプロジェクト「オルタナティブ・エデュケーション」の一環で、利用者から知識やアイデアを集め、知恵を生み出すことで普段の生活に何らかの気付きや変化をもたらすことを目的に行う。
会場の「ホワイエ」では、読書や作業、ディスカッションなど自由に利用可能な「ミーティング・ドーム」を設置するほか、ラジオブースで会話を録音したり、ラジオ番組を作ることができる「あそべるラジオ局」や、地元アーティストや市民から集めた作品や思い出の品々を展示・貸し出す「どこでもアート鑑賞」など、7つのプログラムを展開する。
同館エデュケーターで、企画に携わった今野恵菜さんは「本展では、受動的な美術鑑賞ではなく、能動的な『活動』『関与』『体験』に重点を置いている。利用者にYCAMを使いこなしてもらえたら嬉しい」と話す。
関連イベントとして、様々な知識やアイデアを持つゲストが世界中から集う「一緒に考えるミーティング」(11月11日・18日、12月2日・16日、1月13日・27日、2月3日・17日・25日)や、ディスカッションイベント「Arte Utilワークショップ」(不定期、要事前申し込み)などを行う。
同展は2024年2月25日まで。開催時間は10時~19時。火曜、12月29日~1月3日休館。