「おひなまつりフェスティバル」が2月21日、おのだサンパーク(山陽小野田市中川6)で始まった。主催は、手芸カルチャー教室などを主宰する「タンポポの会」。
同イベントは、心や物の大切さを伝えることを目的に20年以上続いている。同会代表の西村靜世さんは「お雛様の段飾りをする家庭も少なくなった。本来は親が子の幸せや健康を願ってお祝いしてきたもの。押し入れの中に眠っているお雛様があれば、またお祝いの時に飾ってあげてほしい。会場に訪れた方が心華やぎ、優しい気持ちになってほしい」と話す。
会場には、寄付された雛人形のほか、同会会員の手工芸品などを展示し、七段飾りの雛人形や御殿雛、手作り雛などのほか、「輪下げ(下げもん)」やちりめん細工などが並ぶ。創作人形や木目込み人形などの「平安絵巻」や、押し花作品、「干支(えと)にちなんだ作品と山陽小野田竜王山・須恵器のおひな様コラボ」なども展開する。
手工芸作品の販売や遊休品などの「掘り出し市」を開催するほか、子ども向けの着物を用意し、雛人形と一緒に撮影することもできる。
西村さんは「毎年、一年をかけて皆で世界を作り上げていく行事で、私の励みややりがいにもなっている。私の体が動かなくなるまで続けていきたい。可愛いお雛様とも人とも一期一会を楽しみながら、伝統や物を大切にする心を伝えていければ」と笑顔を見せる。
開催時間は10時~18時。今月25日まで。