ダンスの進化を体験する展示イベント「YCAM Dance Crew (ワイカム・ダンス・クルー)2024」が6月29日、山口情報芸術センター(YCAM=山口市中園町)で始まった。
2021年に初開催した「映像×ダンスの表現を探る」プロジェクトの続編。2023年にはダンス映像をセルフプロデュースするワークショップを行い、今回が集大成となる。会場となる「コミュニティ・スペース」に、誰でもダンス映像の撮影・演出が体験できる「ダンスブース」を設置し、これまでのアーカイブ展示も行う。
「ダンスブース」は、音楽やエフェクトを自由に選択し、ダンスに連動した様々な仕掛けを組み合わせ、自分だけの映像を作成できる。録画した映像のエフェクトを調整することや、スマートフォンに映像を転送することも可能。
7月19日からは、新たに開発したという「AI搭載型のダンスブース」も登場する。水の上にいるようにしたり、炎などのアバターに変化させたりする演出のほか、動きと連動して照明を変化させるなど、AIがダンスを解析し、リアルタイムに演出する。
8月2日~4日には、「メディア・テクノロジーでダンスをパワーアップするワークショップ」を行う。国内外で活躍するダンサーの笹本龍史さんとRion Watley(リオン・ワトリ―)さんを講師に迎え、YCAMスタッフとチームを組んでダンス映像の撮影と編集に挑戦する。対象は、15~29歳のダンス経験3年以上のダンサー(ジャンル不問)で、定員20人(応募者多数の場合は抽選)。申込締切は7月26日。
同館アート・アドミニストレーターで同企画に携わった秋山きららさんは「地域のダンスコミュニティの輪が広がり、ダンサーの創作と発信を後押しできれば。自分のダンスをより魅力的に発信してもらい、ダンスを踊ったことがない人も思わず体を動かしたくなるような、ダンスとメディア・テクノロジーの新たな可能性を楽しみながら体験してもらいたい」と笑顔を見せる。
11月10日まで。開催時間は11時~18時。火曜休館(イベント休止日あり)。