第70回宇部市花火大会が開催される7月27日、会場付近でグルメフェスなどを開くイベント「DON!DON!花火フェスタ」が行われる。主催は宇部市と宇部青年会議所。
花火大会を盛り上げようと初めて開催する同イベント。山口銀行宇部支店前から松原酒店までの県道55号線を通行止めにして「れんちょうグルメフェス」や「ステージイベント」などを行う。
宇部青年会議所次世代のまちづくり委員会の島田政俊委員長は「花火大会70年の歴史で初の試み。花火大会には多くの人が集まるので街全体の盛り上がりにつなげたい。宇部の隠れた名産品であるレンチョウ(アカシタビラメ)にスポットを当ててブランド化し、『宇部と言えばレンチョウ、レンチョウと言えば宇部』と言われるような観光資源にしていきたい」と話す。
15時から行う「れんちょうグルメフェス」には、市内の飲食店12店舗が出店する。各店が独自のレンチョウ料理を提供し、来場者の人気投票で1位を決める。
花火大会終了後の20時30分からは、レンチョウが描かれた約700個のランタンを飛ばす「空に舞う!れんちょうランタン」を行い、宇部の夜空にレンチョウを打ち上げる。
このほか、ストリートで水をかけ合う「スプラッシュストリート」や、ダンスショーや抽選会などを行う「DON!DON!ステージショー」、風車の展示などの映えスポットを用意する「DON!DON!映えスポ」、工事現場などで使われている車両を展示する「はたらく車大集合」などを行う。
島田委員長は「全国各地の歴史ある花火大会が、物価高騰や人手不足などで途絶えていく中、クラウドファンディングなども活用しながら市民の思いをつなげてきた。宇部の伝統を守りながら、新たな花火大会を楽しんでもらいたい」と来場を呼びかける。
開催時間は15時~22時(各イベントによって異なる)。荒天の場合は28日に順延。