飲食店「炭火屋JAPANときわ店」が7月6日、宇部ときわ公園(宇部市則貞3)の遊園地無料休憩所内売店にオープンした。
運営は、ジビエ肉の加工や販売を行う「Local Food Japan」(美祢市伊佐町)。店内にテーブル席とカウンター席計70席を設け、炭火で焼いた焼き鳥や、山口県産の天然鹿肉「長州もみじ」を使用したジビエ料理を提供する。
竹岡賢治社長は、「私自身も猟師だが、鹿による農業被害や交通事故などが年々深刻になっていく反面、狩猟者の高齢化が進んでいると感じる。様々な社会問題を解決するため、2022年に美祢にジビエ処理加工施設を開設したが、流通量をさらに増やし、持続可能な社会に向けて『鹿を食べる文化』を広めようと、今回の出店者募集を見て応募した」と話す。
メニューは、「親鳥炭火焼き」(605円)、「小野茶塩 ジャンボ鶏串」「もも串」(110円)、「豚バラ串」「鶏皮串」「ボンジリ」「砂肝串」「つくね棒」「生フランク」(以上165円)、「チーズベーコン巻」「アスパラベーコン巻」(以上330円)、山口県産鹿肉のシャリピアンステーキ「長州もみじ サイコロステーキ」など。山口県の鹿は比較的小さな個体が多く、「肉が柔らかく、上質な香りと味わいが特徴」という。
このほか、タイの屋台料理のもも串「ガイヤーン」「キーマオガイ」(以上110円)、バングラデシュ風の炊き込みご飯「ビリヤニ」(385円)、ジャマイカの郷土料理「ジャークチキン」(605円)など多国籍料理もそろえる。
店内では、「地域に根差した特産品を広めたい」と、美祢の地域ブランド「ミネコレクション」の物産コーナーを常設するほか、山口県産の農林水産物を使った特産品・名産品「山口県グッと産品」の販売(9月末まで)も行う。
竹岡社長は「肉の価格が高くなっているが、高級食材の鹿肉が気軽に食べられる店を目指したい。『美味しいものが安いって素敵』が私のモットー。ここを1号店に輪を広げていきたい。自然と命に感謝しながら、子どもたちへの食育や農山漁村に対する関心を高めることにもつなげたい。家族や仲間同士で休日を思いっきり楽しんでもらえたら」と笑顔を見せる。
営業時間は、10時~17時。土曜・日曜・祝日のみ営業(イベント等の開催時は変更あり)。