古民家を改装した宿泊施設「お家キャンプ宿&レンタルスペース アオイロ。」(美祢市秋芳町別府)が8月28日、美祢にオープンした。
オーナーの井上義章さんは山口市出身で、2020年から3年間美祢市の地域おこし協力隊として秋芳町別府地区を担当し、現在は同市の地域づくりコーディネーターとして活動する。活動の中で「地域のために活用してほしい」と古民家を譲り受け、全天候型の宿泊施設としてリノベーションした。
改装は、クラウドファンディングで資金を募り、地元住民らと協力して室内の床張りやウッドデッキ作りを行った。オープン初日に自由に内覧できるように告知したところ、全国から約100人が訪れたという。
井上さんは「美祢には素晴らしい観光資源がたくさんあるが、天候に左右されてしまうのが課題。だからこそ雨でも耐えうる全天候型の施設にしたかった。虫が苦手な人や、外でのキャンプが苦手な人にも楽しんでもらえればと、この形にした」と話す。
室内は約35畳の大広間になっており、中央に大きなテントを設置する。約16平米あるウッドデッキにテントを張れば外でのキャンプも可能。定員は8人で、宿泊料金は大人16,000円(小学生半額、幼児無料)。食事はついておらず、食材を持ち込めば施設内のキッチンで調理できるほか、納屋でバーベキューも可能。ダッチオーブンやバーベキューグリル、トング、炭などを無料で貸し出す。
宿泊予約が入っていない時はイベントスペースとして貸し出す。最大30人まで入室可能で、利用料金は月曜~木曜=1時間3,500円、金曜~日曜・祝日=1時間4,500円。これまでヨガ教室のほか、生け花や革製品のワークショップ、ミーティング、法事などでの利用があったという。イベント利用時はバーベキュー用品などの貸し出しは有料。
井上さんは「弁天池まで歩いて4分なので、直売所で野菜を買ったり、釣り堀でマス釣りを楽しんだりしてほしい。風呂はシャワーのみだが、近くに温泉もある。宿泊はもちろん、一日カフェなどイベントスペースとしての使い方を提案し、地域活性化につなげたい」と笑顔を見せる。
予約は、宿泊=楽天トラベル、イベントスペース=インスタグラムで受け付ける。