山口市出身の写真家・吉田正さんが指導する写真クラブ「写真楽園 Club SEI」の写真展が10月8日、「クリエイティブ・スペース赤れんが」(山口市中河原町)で始まった。
20回目を迎える同展。吉田さんは「2001(平成13)年に中原中也記念館で写真展を開催した際、来場された方から声をかけられたことをきっかけにクラブが発足し、参加したメンバーの情熱に押されて写真展を開催したのが始まり」と振り返る。
「この20数年間やってきた中で変わらないのは、言葉と同じように、自分が感じたことや思ったことを表現として1枚の写真にすること。被写体自体を撮るのではなく、被写体と対話して感じたことを撮った写真展になっている」とも。
会場には、「mind picture 心の風景」をテーマに同クラブのメンバー21人の作品89点(組み写真含める)を展示。メッセージなどを書いたパネルも設置する。
このほか、吉田さんの作品1点のほか、写真家・織作峰子さんのプラチナプリント作品1点も展示する。今月10日には織作さんによるギャラリートーク「織作峰子 写真を語る」を行うほか、同13日には吉田さんによる「公開講評会」も行う。
吉田さんは「クラブでは技術的な写真の取り方を教えるのではなく、日常の中で様々なものに触れて感じたことが土台となり表現につながっていくという感性を自分の中で磨いてほしいと伝えている。とにかく『自分』をクラブに持ってきてもらい、みんなでいろいろなつながりができ、世界を知ることができればという思い。一番良い写真は『その人』が写り込んでいる写真。それぞれの世界を見ていただきたい」と来場を呼びかける。
開催時間は9時~17時(最終日は16時)。今月14日まで。