水環境と生物をテーマにした体験型学習イベント「まじめ川オープンカフェ」が10月19日、宇部市中心市街地を流れる真締川の宇部大橋周辺で開かれる。主催は「まじめ川ミズベリング実行委員会」。
真締川の活用とにぎわい創出を目的に、2018(平成30)年にスタートした同イベント。宇部市のほか、NPO法人「うべ環境コミュニティ」や宇部市文化創造財団(アートコミュニケーター)、宇部工業高校、慶進高校、宇部中央高校などの協力を得て開催する。
宇部工業高校の大濱進治さんは「当初は図書館とタイアップして川辺で本を読んだり、子ども向けのカフェ体験やハンモック体験などを無料で提供していたが、真締川を中心としたにぎわい創出は経済活動であり、費用を頂いてそれに見合うことを提供するのが重要。活動を続けることで、河川沿いに様々な施設ができて経済活動が生まれ、最終的には市役所周辺を含めて真締川沿いをつなげたい」と話す。
当日は、宇部大橋を中心に「フード」「アクティビティ」「ワークショップ」の3エリアを展開する。
ワークショップエリアでは、真締川の水や周辺の砂などに含まれたマイクロプラスチックや生物などを観察する環境学習「ミクロの世界をのぞいてみよう!!」や「水素エネルギーモデル実証実験」(うべ環境コミュニティ)、「彫刻を見てお話ししよう」(アートコミュニケーター)、「金属ビスマス再結晶実験」(有料、宇部工業高校)、「マーブリング体験」(有料)などを企画する。
フードエリアでは、キッチンカーやテントでカレー、ジビエ料理、アイス、菓子などを販売するほか、真締川をEボートで下るアクティビティ(有料、会場受付)、しゃぼん玉アートなども用意する。
大濱さんは「全国的なミズベリング活動の中でも学生が関わっているのは珍しいケース。参加した子どもたちがただ楽しむだけではなく、その奥には学習がある。活動を通じてESD(持続可能な開発のための教育)の7項目を養い、SDGsにつなげていくのが各校の目標。働く意義やCSI(顧客満足度)に対してどう思うかなども含めて、参加する学生に教えたい」と話す。
実行委員の寺田裕美さんは「『川辺でゆったりのんびりしてもらう』というコンセプトは変わらないので、お散歩かてらに訪れて楽しんでもらえれば」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~15時。雨天中止。