
「萩市ビジネスプランコンテスト2024」最終審査会が2月23日、「萩市総合福祉センター」(萩市江向3区)で行われ、児玉崇志さん(五つ星はぎ)、西田晶さん(須佐海興)が優秀賞を受賞した。
同コンテストは今回で7回目。主催する萩市ビジネスプランコンテスト協議会委員長の古見洋二さんは、「新規創業を目指す人、事業拡大を目指す事業者、起業は未定だがビジネスアイデアを持つ人に萩市内での起業を促すことで雇用促進や経済発展、移住定住のきっかけになれば」と話す。
今回は、萩市内外の事業者や起業予定者から12件の応募があり、一次審査を通過した6人(一般部門2人、地域課題解決部門4人)が最終審査に進んだ。同日の最終審査会は、10分間のプレゼンテーションを行い、審査員による質疑応答を行った。
優秀賞に選ばれた児玉さんのプランは「時は来た! みりん干し革命!! ~水産資源の有効活用~」(地域課題解決部門)で、漁業者・調味料製造会社と連携し、未利用魚のみりん干し商品開発を行うことで地域産業の発展につなげるというもの。児玉さんは「地域の事業者とタッグを組んで萩市を盛り上げていきたい」と話す。
西田さんのプランは「船舶整備会社の設立並びに海洋資源活用事業の推進」(地域課題解決部門)で、船舶整備業の廃業が相次ぐ中、須佐地区の漁業を守るために船舶整備会社の設立とマリンレジャー事業を展開し、雇用と交流人口の創出を行うというもの。西田さんは「既に事業を開始しており、途中でうまくいかなかったという選択肢はないので、須佐地区の皆さんと一緒に交流人口を増やせるよう頑張りたい」と話す。
奨励賞を受賞したプランは、秋山光里さんの「未利用林産資源の循環型活用モデルの構築 ~ヒノキ入浴剤の開発~」(地域課題解決部門)、阿部まり子さんの「幕末長州藩オタク女性専用宿『萩藩民泊歴荘(はぎはんみんぱく・れきそう)計画』」(地域課題解決部門)、柴田圭さんの「萩から健康を届ける。ピックルボールパドルの可能性」(一般部門)、網屋友美子さんの「自然と調和した豊かな暮らし『自然食品店』開業」(一般部門)の4件。
審査委員長を務めたコスモピア(千代田区)の特別顧問・田子みどりさんは「6件とも既に着手されている実現率の高いビジネスプランだった。目の前の具体的な課題に対し、機動力のある支援が必要になる」と総評した。