
萩の漢方薬局「長全堂」(萩市東田町、TEL 0838-25-1895)が9月1日、新サービス「クラシック音楽処方箋」を開始した。
店主の村岡逸朗さんは、学生時代にオーケストラで演奏し、萩で約10年に渡ってクラシック音楽のラジオ番組を担当していたほどの愛好家。所有するCDやレコードは約2,000枚にのぼり、店内にも多くのコレクションを展示している。
漢方相談に訪れる顧客には、さまざまな悩みを抱える人が多く、村岡さんは「もっと顧客に寄り添い、勇気づけられる方法はないかと考え、自分にできる漢方とクラシック音楽を組み合わせたサービスを発案した」と話す。
同サービスは、漢方相談を利用する顧客に対して、その悩みに応じたクラシック音楽を提案する。例えば、「気持ちが落ち込みがちな人には、ヨハン・シュトラウスのワルツ『美しく青きドナウ』を提案した。華やかで緩急のある曲調で、気持ちを勇気づけることができる」という。相談中にもクラシック音楽を流すことで、「ゆったりと穏やかな気持ちでカウンセリングを行える」とも。
村岡さんは「クラシック音楽を通してお客様と心の距離を縮め、心のよりどころとなるきっかけにしたい。新規の方も常連の方も、曲を紹介すると笑顔になってくれる。漢方薬の処方で安心してもらい、クラシック音楽の処方箋で前向きな気持ちで帰ってもらえたら」と期待を込める。
営業時間は9時~19時。日曜・祝日定休。