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長門の萩焼ギャラリー「じゅらく」15年ぶり再開 67歳店主の新たな挑戦

リニューアルオープンした萩焼ギャラリー「じゅらく」

リニューアルオープンした萩焼ギャラリー「じゅらく」

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 長門の萩焼ギャラリー「じゅらく ~風と器~」(長門市三隅中湯免)が11月2日、約15年ぶりに営業を再開し、リニューアルオープンした。

提供する「お抹茶セット」

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 同店は1996(平成8)年8月にオープンし、喫茶や萩焼の販売などを約10年間営業した後、閉店していた。店主の益田成子さんは、「オープンからの約10年は母と営業していた。私は現在67歳だが、人生100年時代に人生の新しい章を開きたいとリニューアルオープンを決意した」と話す。

 「この年になったからこそ、見える景色や届けたいものがある。来店してくれる人に、そよ風のような、心がほどける豊かなひとときを提供したいと、店名のサブタイトルを『風と器』にした」と、営業再開への思いを語る。

 店内は内装を大きく変更し、400年続く伝統的な窯元の作品を並べるエリアと、日常使いできる作家の作品を並べるエリアに分け、益田さんがセレクトした萩焼約100点をそろえる。益田さんは「以前のようなお土産屋さん的な展示ではなく、作品が生きるような芸術としての展示にこだわっている」と話す。

 喫茶は、作品との一期一会を楽しんでもらおうと、予約制で「お抹茶セット」(2,000円)を提供する。「文化的な香りを感じ、ゆったりとした雰囲気で、作品を見ながら抹茶と和菓子を味わってもらいたい」と益田さん。

 店内に「作品展示スペース」も設け、今後は文化と人をつなぐギャラリーとして、絵画展やコンサート、ワークショップなどのイベントを開く予定という。

 益田さんは「萩焼の器と一服の抹茶で、心を潤せる場所を提供していきたい。67歳からの新たなスタートになるが、人生に遅すぎることはないと、そっと誰かの背中を押す小さな力にもなれたら」とほほえむ。

 営業時間は11時~16時。火曜・水曜・木曜定休。喫茶の予約や問い合わせはインスタグラムのDMで受け付ける。

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