山口市出身の写真家・吉田正さんが指導する写真クラブ「写真楽園 Club SEI」の写真展が11月16日、「クリエイティブ・スペース赤れんが」（山口市中河原町）で始まった。

展示されている写真

　同クラブは、「感じる心を大切に、パーソナルな視点で捉える」という写真の魅力を基盤に、受講生それぞれの個性を最大限に引き出し、「心象風景（mind picture）」として表現することを目指している。

　吉田さんは「クラブのコンセプトは、写真を楽しみ、人生を楽しむこと。『自分』を持ち寄り、人はそれぞれ違うということを楽しみ自由を謳歌することや、クラブ外のさまざまな分野の人ともつながっていくことで、より人生を豊かにしようと呼びかけている」と話す。

　会場には、同クラブのメンバー23人の作品84点（組み写真含む）を展示する。メンバー自身がメッセージなどを書いたパネルや、ゲスト写真家の井関洋恵さんの作品1点と吉田さんの作品1点も展示する。

　吉田さんは「当クラブの特徴として、解説キャプションではなく今の自分の心を表現するメッセージを写真の横に添えている。顔も声も性格も皆違うのだから、同じテーマでズラッと並べるのではなく、今一番好きなこと、興味があること、感じたことを表現してもらっている。写真を使ったビジュアルのいろいろな世界を表現しているので、それを感じて楽しんでもらいたい」と話す。

　今月22日には、「やまぐち朗読Cafe」とコラボし、出展者のメッセージや写真をテーマにした朗読会や、吉田さんのトークショー「『心で撮る写真の世界』 ― 記録から記憶へ ―」を関連イベントとして実施する。

　開催時間は9時～17時（最終日は16時）。今月24日まで。