山口・一の坂川・竪小路周辺で1月16日より、「いつでもアートふる山口-作家の企画展 浅原裕子作品展」が開催される。
同イベントは年数回、約15軒の商店、ギャラリー、工房、カフェが共通のテーマに沿って企画展示を行う恒例企画。毎年10月に行われる大規模な催し「アートふる山口」では、同エリアの民家や商店など約100店が参加して、自分たちの家や店を小さな美術館に見立て展示品を公開している。1996年のスタート以来、順調に客足を伸ばし、現在では秋の恒例イベントとして定着している。これとは別に、小規模ながらいつでも展示が楽しめる催しとして生まれたのが「いつでもアートふる山口」。
今回は、造形作家・浅原裕子さんの作品展が中心。山口市生まれの浅原さんは、武蔵野美術短期大学卒業後、写真やアクリル画やビスクドールの制作を始め、現在は防府市で作品制作を行いながら、年1回個展を開催している。
参加店舗では、ビスクドールや粘土人形、アクリル画、羊の原毛を使ったタペストリーなど、浅原さんのさまざまなアート作品を展示。ヨーロッパの妖精であるゴブリンを独特のイメージで表現した作品について、「普通のゴブリンよりもちょっとおまぬけなのが特徴」と浅原さん。作家のイメージと店のイメージを生かすため、事前にサンプルを持って参加店を回り、店の人の意見を聞きながら展示作品を決めたという。
アートふる山口のテーマ館「大路Lobby(ロビー)」(山口市大殿大路、TEL 083-920-9220)の河本さんは「パンフレットや詳しい案内を用意しているので、まずは大路Lobbyに来て、一の坂川や竪小路筋を散策しながら展示を楽しんでいただければ」と話している。2月18日まで。