
メディアアートやデジタルアート等のアート&テクノロジー分野の専門家育成を目的としたプロジェクト「藝術と技術の対話(DAT)」では、2026年5月より札幌およびニューヨークで展覧会をつくり出す新たな教育プログラムを開始します。これに伴い、2年間のカリキュラムに参加し、展覧会を協働で実現する「DATプロジェクトメンバー」を3月15日(日)まで募集します。
本プログラムは「藝術と技術、西と東の相対化」をテーマに、テクノロジーに内在する思想や価値体系を問い直し、「コンセプトの開発」と「展覧会の策定」に必要な能力の育成に取り組むものです。さらに、国内外の専門家を講師に迎え、山口情報芸術センター[YCAM]や札幌国際芸術祭を含む専門機関と連携することで、同分野の実践的かつ国際的な教育基盤の構築を目指します。
選考を経て採択された「DATプロジェクトメンバー」は、交通費等の提供支援を受け、各カリキュラムに参加することが可能です。アート&テクノロジー分野に関心をもつプロデューサー、キュレーター、コーディネーター、アーティスト、研究者等の応募をお待ちしております。
募集概要
藝術と技術の対話(DAT)プロジェクトメンバー募集
応募受付期間:2026年2月22日(日曜日)~2026年3月15日(日曜日)(日本時間)【必着】
対象者:アート&テクノロジー分野に関心をもつプロデューサー、キュレーター、コーディネーター、アーティスト、研究者等
提出書類:応募フォーム入力+調査課題(作文)+ポートフォリオ等
募集要項の詳細は公式サイトから https://www.dat.1kc.jp/project-member
主催・企画制作:株式会社イッカク
助成:文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等支援事業(育成プログラム構築・実践))|独立行政法人日本芸術文化振興会

本プログラムは、現在起こっている社会の様々な行き詰まりを問題意識としています。ここで課題となるのは、西洋由来の近代というパラダイムを十分に知ることと、同時にそこから離脱の可能性を探ることです。DATでは、これらを「藝術と技術、西と東の相対化」として掲げています。
展覧会は、その実践として「コンセプトの開発能力」(=言語的ロジック)と、体験を通じて対話の場を創出するための「展覧会の策定能力」(=視覚・体験的ロジック)両方の開発を行うものと位置付けています。
DATでは、キュレーターに限らず、アーティスト、研究者、プロデューサー、技術者等が協働し、このような新たな展覧会のあり方に挑戦します。

2月22日開催、募集説明会より
本プログラムの特徴
(1)各カリキュラムに参加する交通費等を提供支援
DATは、文化庁の補助金により独立行政法人日本芸術文化振興会に設置された「文化芸術活動基盤強化基金」による助成を受けて実施しています。海外展開のための実践的な社会人育成支援の機会として、「DATプロジェクトメンバー」は交通費等の提供支援を受けて、本プログラムに参加できます。
(2)アート&テクノロジー分野の専門機関等と連携した国際的な教育基盤
本プログラムでは、札幌国際芸術祭2027とブルックリン実験アート財団(BEAF)をパートナーに迎え、札幌とニューヨークでの展覧会を実地研修(OJT)の環境とします。さらに、ブートキャンプを山口情報芸術センター[YCAM]で開催。DATでは、国内で培われたアート&テクノロジー分野の実践を接続し、国際的な展覧会の実現へと展開します。
(3)プロデューサー、キュレーター、アーティスト、研究者等を幅広く募集
本プログラムは、特定の職能に限定せず、企画、制作、研究、技術、マネジメントなど、それぞれの専門性を持つ参加者が協働することで、アート&テクノロジー分野における新たな対話と実践の可能性を探ります。
藝術と技術の対話(DAT)エグゼクティブ・ディレクター藤幡正樹(メディアアーティスト)氏 コメント

このプロジェクトは、2027年1月に札幌、その後ニューヨークで展覧会を開催するという狂った企画です。1つ目の展示が、札幌に設定されているのは、札幌には古代と西洋近代が直接にぶつかった痕跡がまだ残っていること、さらにモエレ沼公園で開催することで、近代テクノロジーとアメリカ文化の受容についても論じることができるからです。
展覧会では「風土」という概念を中心に据えますが、その具体的な切り口として「窓」に焦点をあてていきます。窓は近代テクノロジーの象徴的な事物であり、アイコンであり、また乗り越えるべき対象であるとも言えるでしょう。ここから、プロジェクトメンバーとともに、さらに深い調査と概念構築、交渉から設計、運搬とインストールを経て現地での展示を実現し、最後にドキュメントを残します。
応募受付期間:2026年2月22日(日)~2026年3月15日(日)(日本時間)【必着】
提出書類:応募フォーム入力 + 調査課題(作文) + ポートフォリオ等
採択人数:15名程度
募集要項 https://www.dat.1kc.jp/project-member
1. 応募対象者
アート&テクノロジー分野に関心をもつプロデューサー、キュレーター、コーディネーター、アーティスト、研究者等を広く募集します。
2. 応募・参加に必要となる条件
(1)応募者の要件
以下のすべての条件を満たす方を対象とします。
・原則として日本国籍または日本国の永住権を有する方、もしくは2026年5月から2028年3月までの 期間中に日本国内に在住し、対面でプログラムに参加できる方 ・応募時点で満18歳以上の方
(2)参加の要件
採択者は、以下の活動への参加が求められます。
- 【必須】2026年5月2日(土)~5月5日(火)に開催するブートキャンプに参加できること
- 2026年5月から2028年3月までの一定期間に実施されるカリキュラム(定期的な研究会やワーキングツアー、展覧会等)に、可能な限り優先して参加すること
3. 応募方法
(1)応募方法
DATウェブサイトより、応募フォームにアクセスの上、【フォーム記載事項】を入力し、実績を紹介する資料および小論文課題をアップロードしてください。
(2)応募受付期間
2026年2月22日(日)~2026年3月15日(日)必着 ※日本時間
4. 選考方法・スケジュール
(1)選考方法
・提出書類をもとに有識者等による書類審査(一次選考)を行い、通過者を選出します。
・面接(二次選考)を経て採択者を決定します。
(2) 採択人数
15名程度
(3)選考スケジュール(予定)
- 一次選考結果通知:2026年3月下旬
- 二次選考(面接):2026年3月28日(土)、3月29日(日)、4月3日(金)、4月4日(土)、4月5日(日)のいずれかの日程で実施予定(オンライン)
- 二次選考結果通知:2026年4月上旬
- 採択者説明会:2026年4月下旬
※詳細は公式サイト「募集要項」よりご確認ください。https://www.dat.1kc.jp/project-member
「コンセプト構築」と「2つの展覧会」を目標に、講座・調査研究から展覧会の実現までを目指す総合的な教育プロジェクト

講座シリーズ「アート&テクノロジーの概念構築」(全7回)の開催の様子

「藝術と技術の対話(DAT)」は、日本の文化芸術におけるアート&テクノロジー分野の持続的な発展に寄与するため、客観的なコンテクストの構築と価値基準となるコンセプトを提示し、批評と対話を促進する専門家の育成を目的とするプロジェクトです。
本プロジェクトの目標は「コンセプト構築」と「2つの展覧会の実現」。国内外で開催する展覧会をOJT(実地研修)の環境とし、作品やコンセプトを言語化する能力、そして鑑賞体験を通じて知的刺激と対話を生み出す展覧会の策定能力の育成に取り組みます。
2025年11月からはプロジェクトの第1弾となる講座シリーズ「アート&テクノロジーの概念構築」(全7回)を開催中。現在までに230名以上が、メディア・技術・美術・哲学を通じた広範なテーマの講座を受講しています。
【開催中】
藝術と技術の対話(DAT)
講座シリーズ「アート&テクノロジーの概念構築」(全7回)
期間:2025年11月~2026年5月 受講申込受付中
講師:藤幡正樹(メディアアーティスト) ※ゲストあり
オンライン:Zoomウェビナー 会場:TOKYO NODE LAB(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー8階)ほか
料金:一般 ¥6,000|U25 ¥3,000
本講座は、1.Zoomウェビナー視聴(当日)、2.会場参加(当日)、3.アーカイブ視聴(開催後)の3種類での聴講が可能です。
DATのエグゼクティブ・ディレクターの藤幡正樹とスイスのアートコレクティブ fragmentin(フラグメンティン)によるトークイベント。
SIAF2027オープントーク「アーティストと考えるモエレ沼公園の可能性」
日時:2026年3月7日(土) 14:00~16:00(開場13:30)
会場:札幌市図書・情報館1Fサロン(札幌市中央区北1条西1丁目 札幌市民交流プラザ内)
参加:無料 要申込(下記リンクより受付中)/先着順(定員50名)
登壇者:Marc DUBOIS(fragmentin)、Laura NIEDER(fragmentin)、藤幡正樹(メディアアーティスト/DATエグゼクティブ・ディレクター)
司会:細川麻沙美(SIAF2027フェスティバルディレクター)
※開催言語:日本語(英語話者による発言には逐次通訳が入ります)
詳細・申込
https://siaf.jp/event/25164/
主催:札幌国際芸術祭実行委員会/札幌市
協力:在日スイス大使館、藝術と技術の対話(DAT)
株式会社イッカク https://1kc.jp

2008年に創業したクリエイティブプロダクション。アートとテクノロジーによるアプローチで、文化芸術の多様なプロジェクトを企画、運営。行政機関、文化施設、大学等研究機関での実務およびパフォーミングアーツや現代美術、エンターテインメント領域での活動経験を活かし、様々なステークホルダーとの協働体制による文化芸術の持続的な発展を目指す。