日本ゼオン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:豊嶋 哲也 以下、ゼオン)は、徳山工場(山口県周南市)において、植物原料由来などのエタノールからブタジエンを高効率で生成する技術を実証するためのベンチ設備の建設に着手いたしました。本設備は2026年の稼働を予定し、ベンチ設備で生成されたブタジエンからポリブタジエンゴム(ブタジエンゴム)を試作し、社会実装に向けた取り組みを加速します。
2025年7月10日に現地で行われた起工式には、山口県および周南市からご来賓をお招きしたほか、工事関係者、代表取締役会長 田中 公章、徳山工場長 本間 彰をはじめとするゼオン関係者ら33名が出席し、工事の安全祈願を行いました。
本取り組みは、2030年代に植物原料などからブタジエン、イソプレンを高効率で生成する技術の社会実装を目指し、ゼオンと横浜ゴム株式会社(代表取締役 会長兼 CEO:山石 昌孝/以下、横浜ゴム)が提案する2つの研究開発テーマ*の内のひとつです。ゼオンはベンチ設備で生成されたブタジエンからポリブタジエンゴム(ブタジエンゴム)を試作し、横浜ゴムはそのブタジエンゴムを使用したタイヤの試作および走行テストを実施し、大規模実証に向けたデータ収集を行います。
今後は、2030年までにパイロット設備(商業化に向けた連続実証設備)を用いて社会実装のための技術を確立し、 2034年の事業化を目指します。
参考:2025年2月17日プレスリリース
日本ゼオンと横浜ゴム、植物原料由来などのエタノールから 高効率でブタジエンを生成する技術のベンチ設備を導入
https://www.zeon.co.jp/news/assets/pdf/250217.pdf
なお、このプロジェクトは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構) の助成事業を受けております。