宇部・藤山のブドウ農園「はたけだぶどう園」(宇部市文京町、TEL 0836-31-1082)が9月8日に開園し、今年もブドウ狩りが始まった。
藤山中学校前に位置する同園は5アールの広さがあり、ピオーネ、高妻、白金、ベリーエー、キャンベルアーリー、ゴルビー、シャインマスカット、クイーンニーナの8品種を無農薬で栽培している。ブドウ狩りは毎年9月上旬に開園し、同月中にはブドウがなくなり閉園するという人気の同園。
これまで化学肥料や農薬を使わずに最適な条件で栽培するためにさまざまな実験をしてきたというオーナーの畠田義雄さん(84)。「今年はブドウ特有の病気を一切発生させないことに成功したので、味もよくこれまでで一番おいしくできた」と胸を張る。おいしいブドウの見分け方は「濃い色のもの」だという。
同園は、大雨が降ると大量の雨水が流れ込んでしまう同地で、雨に負けずに木に実がなる作物を栽培しようと1976(昭和51)年にオープンした。1人で切り盛りする中、栽培の過程で一番大変なのは「実を確実に大きくするために一房一房手にとって実を間引きする作業」と畠田さんは話す。
ブドウ作りについて、畠田さんは「地域の方が支えてくれるおかげで毎年おいしいしいブドウができる。自分が作ったブドウは子どもか孫のよう」と顔をほころばせる。「昨年まで10アールだった敷地を今年から5アールにしたので、例年よりも早く売り切れるかもしれない」とも。ピークは今月中旬を見込む。
営業時間は10時~17時。入園無料。1キロ当たりの持ち帰り料金は、キャンベルアーリー=900円、シャインマスカット=1,500円、その他=1,300円。