宇部・西岐波の洋菓子店「お菓子のピエロ」(宇部市西岐波、TEL 0836-51-5687)が現在、小麦を一切使わない「米粉麺」を販売している。
10月初旬から販売を始めたという同商品。食物アレルギーがあるために麺類が食べられない子ども向けに開発したもので、「米粉麺を安心しておいしく食べてもらいたい」と、特定アレルゲン不使用のスープとセットで販売する。価格は300円。
麺の原材料は、米粉=96%、昆布グルテン=4%。のどごしをよくするために細麺にしており、米のもちもちとした食感と甘みを感じることができる。スープは昆布、白身魚、食塩で味を付け、カラメル色素で着色。しょうゆの代わりとしても使用できるという。
「開発に着手したのは4、5年ほど前。一般的な麺と変わらずおいしくないと意味がないので、絶妙な配合バランスを見つけるまでに1年ほどかかった。スープの開発には特に苦労した」と振り返る同店オーナーの大日田哲男さん。
1990年創業の同店は「健康・安全・無添加」を掲げ、オープン当初からアトピーや卵・乳製品アレルギーのために菓子を食べられない子どもに向けに、アレルゲン不使用の商品開発に取り組んできた。
「食べたくても食べられない子どもたちに食べてほしいという思いが一番。主食になるものがないと困っている親御さんも多いと思う。一人でも多くの方に食べていただけるように広めていきたい」と笑顔で話す。
製造を業者に委託しているため、現在は1週間前までの予約限定で販売しているが、1月からは店頭での販売を予定する。
営業時間は10時~19時30分。水曜定休。