山陽小野田・厚狭の菓子店「幸月堂」(山陽小野田市鴨庄、TEL 0836-73-2323)が1月20日、和菓子の新商品「夜でも厚狭(あさ)」の販売を始めた。
新商品は「かるかんまんじゅう」で、原料は米粉と山芋、砂糖。蒸してスポンジ状にするため、口当たりは「しっとり」としているという。同地域に昔から伝わる物語「三年寝太郎」の寝太郎の顔の焼き印を押し、見た目も楽しめるようにした。価格は1個110円。こし餡(あん)入りも用意する。
ユニークな商品名が話題を呼んでいる同商品。岩本秀行社長は「電車が厚狭駅に止まるときに車掌が伝えるアナウンス『厚狭~、厚狭~』を夜に聞いた近所の主婦が、『夜でもここは厚狭(朝)だよね』と話している会話を耳にしたことがきっかけ」と笑顔で話す。
1923(大正12)年創業の同店は、和菓子のほか、学校給食用のパンの製造なども手掛け、これまでも「三年寝太郎」をモチーフにした商品を展開してきた。
「発売して1カ月ほどだが口コミで広がり、お客さまからは見た目も楽しめると好評で、よく出ている」と岩本社長。「新たな地元の商品として厚狭の活性化にも一役買うことができたら」と期待を込める。
営業時間は7時~17時。日曜定休。