食べる 暮らす・働く

宇部・新天町で「つぼ焼き芋」話題に-商店街の茶店店主が「修業」

「つぼ焼き芋」を提供するやましょう茶舗の山本さん

「つぼ焼き芋」を提供するやましょう茶舗の山本さん

  • 0

  •  

 宇部・新天町アーケード内の茶店「やましょう茶舗」(宇部市新天町2、TEL 0836-33-8848)が提供している「焼き芋」が話題を呼んでいる。

提供する「ほくほくした芋」

[広告]

 同店が提供する焼き芋は、素焼きのつぼで焼く「つぼ焼き芋」。つぼから出る遠赤外線の柔らかい熱で蒸し焼きされ、焦げることなく皮までおいしく食べられるという。

 11月中旬から提供を始め、アーケードを通る人や周辺に勤務する人の間で「最近どこかから良い匂いがしている」「店の前でつぼを見ていたらおばちゃんが袋に芋を入れ始めた」などと話題に。

 同店の山本カヨ子さんは「この商店街は人通りが少なく寂しい。人が通らんねと言っているばかりでなく、何か人が集まるようなことをしたかった」と焼き芋を始めたきっかけについて話す。

 初めての「つぼ焼き芋」の提供に当初は苦戦した山本さん。今月中旬、周囲に勧められて北九州・門司港駅近くの焼き芋専門店に技術習得の「修業」に出向いた。「イモを侮ってはいけなかった。火加減やひっくり返すタイミングも習い、失敗作がなくなった」(山本さん)。

 修業では焼き方だけでなくイモの種類についても学び、現在は九州各地が産地の4種類のイモを使い、「ほくほくした芋」と「しっとりした芋」の2種類を提供する。価格は200円前後。

 山本さんは「焼き芋を始めてからおかげさまで忙しくなった。人とのコミュニケーションも増え、私の生きがいも一つ増えた」と笑顔を見せる。「11時ごろには第1弾が出来上がっている。この焼き芋で体も心も温かくなってもらえれば」とも。

 営業時間は9時~18時40分。焼き芋は4月ごろまで提供する予定。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース