宇部・新天町の画廊「GALAXY(ギャラクシー)ふくなが」(宇部市新天町1、TEL 0836-31-0085)で現在、染色家・今田史朗さんの個展「そよ風展」が開催されている。
同展は、広島・廿日市にアトリエ「藍」を構え、広島や福島などで活動する今田さんの同画廊2年ぶり3回目の個展。夏に向けたブラウスやストール、チュニック、タペストリーなど今春ころから制作した約150点を展示即売する。価格帯は630円~4万3,000円。
素材は、綿や麻、シルクなどが中心で、藍染めや草木染、柿渋染など自然素材を使い完成させた。木額に入れた染め絵は、版画のように色を重ねる伝統的な染色法・型染めで描いた。
染色家歴36年の今田さん。自身の作風について「普段作成している大がかりな作品は、インパクトがある模様ではっきりとした色使いのものが多いが、服は既製品にない手染めの雰囲気を大切に、着て動いたときに模様が生きるようにしている」と話す。
「真っ白だった布が、自分の手でさまざまな模様に変化してくところが染色の魅力。生地によっては想像と違う色の付き方をすることもある。どれもこれからの季節に生活の中で使ってもらえるものなので、肌にまとったときの感触や面白さを感じてもらいながら着心地の良さなど体感してもらえれば」とも。
開廊時間は10時~19時。6月26日は定休。同30日まで。