秋吉台サファリランド（美祢市美東町、TEL 08396-2-1000）で7月20日、イベント「チーターハンティング」が始まった。

砂煙を上げながら疑似餌を追いかける

　閉園後にドライブスルー専用の「サファリゾーン チーターエリア」で行う同イベントは、園内専用車の助手席窓から垂らしたひもの先に付けた疑似餌をチーターが追い掛ける様子を見学するもので、参加者はバスの中から時速およそ50キロで疾走するチーターを間近で見学することができる。

　5頭のチーターを飼育している同園では、3年前から山口大学共同獣医学部の「チーターの走行分析」の研究に協力し、高速走行の仕組みなどを共同で分析してきた。その中で「適正に飼育するには高速ランニング訓練が必要」と、今年1月から閉園後に疾走訓練をしてきた雌の「メイ」（6歳）と5月から始めた「ラヴィ」（7歳）の訓練の様子を、動物本来の行動を展示する同園の「動物アクションプロジェクト」の一環として一般公開することに決めた。

　「一番の目的はチーターを健康的に飼育すること。園内で走ることがないために使っていなかった筋肉も、訓練を始めてから付いてきたようだ。筋肉を付けさせることで代謝も上がり、繁殖にも良い効果があるのではと期待している」と話す同園獣医師の灰谷慈さん。

　「車が走りだしたところにチーターのゲージの扉を開けるが、いかに注意を引き付けるかや、タイミングを合わせて効果的に走らせるコツをつかむのには苦労した。普段は立っていたり寝ていたりする姿が多いのに加え、野生のチーターも1日の中での高速走行の時間はわずか。躍動感や音や砂煙など、リアルな迫力を見てもらえれば」とも。

　開催期間は9月1日までの土曜・日曜。開催時間は17時から約30分間。