宇部のココランド山口・宇部(宇部市上宇部黒岩)で3月5日、県産の新地鶏ブランド「長州地どり」の発表会が行われた。
4月1日の販売開始に先立ち開いた同イベント。地鶏の生産・加工・販売などを一貫して手掛ける深川養鶏農業協同組合(長門市東深川)が5年ぶりの新商品として発表したブランドで、2000年から約13年間販売していた「長州赤どり」をベースに生産体制や味わいを変え、約1年かけて完成させた。
コンセプトは「ちょっとぜいたく」。同組合が手掛ける高級地鶏「長州黒かしわ」と定番商品「長州どり」の間の位置付けで、価格は100グラム250円~300円を予定。味わいは「弾力のある肉質で、地鶏特有の適度な歯応えと、こってりしたコクやうま味」を感じることができるという。
当日は、県内や中国地方を中心とするスーパーのバイヤーや食品関係者、メディア関係者など約100人が集まり試食会が行われた。空揚げやハーブ焼き、棒棒鶏(バンバンジー)などのほか、実演で親子丼や鶏入りのそばなど8種類が提供され、参加者は舌鼓を打った。
「消費者が高級志向になってきていると感じていた中で、ニーズに合うブランドを作ることができた」と同組合長の末永昭典さん。「安全安心にも注力し、抗生物質や合成抗菌剤を使わず無添加な飼料で育てている。おいしさを知ってもらえれば」とも。
今後は県内のスーパーを中心に販路を広げ、2014年度は年間で約25万羽の生産を計画している。ココランドでも同地鶏を使ったメニューをレストランで提供する予定。