山口・一の坂川沿いに12月1日、テークアウトコーヒーや雑貨店にギャラリースペースなどを併設した複合店「Jasmine.(ジャスミン)」(山口市後河原)がオープンした。
山口県立山口図書館近くにある築40年の木造アパートの一室をリノベーションして開いた同店。店主は10年前に東京からIターンした女性で、「ICHINOSAKAをにぎわいのある街に!」を掲げ、交流拠点にしたいと開いた。
きっかけについて「一の坂川周辺は以前からとても好きな場所だったが、春の桜と初夏のホタルシーズン以外の日常は人通りも少なく、何とかしたいと思っていた。情緒あふれるこの場所に若い人が集まる場を作り、地域のにぎわいを創出する拠点を作りたいと決意した」と話す。
朝の時間帯は、テークアウトの「コーヒー」(300円)と日替わりで3種類を用意する「サンドイッチ」(290円~)を提供し、昼前からは萩焼作家の作品などをそろえる雑貨店として営業する。店内には県内外若手アーティストが作品を発表するギャラリースペースのほか、和室のイベントスペースを設ける。和室では茶会などのイベントを週末中心に不定期で開く。
店内で販売する雑貨は、店主が萩焼の窯元に行き直接買い付けた皿やコースター、山口市内在住の作家が手作りするキャンドルやポストカードなど約50点。価格帯は300円~1,300円。
「雑貨店としてのスペースは元ダイニング、ギャラリースペースは元浴室など、このアパートの面影と良さも生かしながら改装した。これまでの10年間でできた縁をさらに広げ、いろいろな方をつなぐ地域交流のハブの役割をしていきたい。山口や一の坂の魅力を発信していきたい」と笑顔を見せる。
営業時間は7時30分~9時30分、11時~16時。月曜定休(12月は不定休)。
今月21日には、萩焼の器でもてなす茶会イベント「クリスマス茶会」を実施する。参加費は500円。開催時間は10時~16時。