「ランチパスポート」の山口県央版が12月1日、発売された。発行元は、テレビCM制作などを手掛けるきららマーケティング(山口市小郡花園町)。
ランチパスポートは、参加店が用意する通常700円以上で提供されているメニューをワンコインの500円で食べることができるグルメ本。2011年に高知県のタウン情報誌が企画し、これまでに全国37都道府県で販売され、各地で完売になるなど人気となっている。
山口県初登場の「山口県央版」に掲載されているのは、山口エリア25店舗、防府エリア18店舗、宇部・山陽小野田エリア27店舗の合計70店舗。掲載店は、無料掲載の代わりに同パスポートを持参した客へ500円でランチメニューを提供する。
同パスポートの利用は1店舗につき3回まで可能で、1冊につき1人まで有効。入店・注文時と会計時に提示すると、パスポートのようにスタンプが押される。有効期限は来年2月28日まで。価格は980円。
同社では、6月ごろから発行に向けて動き始め、8月中旬から掲載店との交渉を始め準備を進めてきた。交渉時は「ランチパスポートが全国ネットのテレビ番組などで取り上げられていたことから知っている方も多く、広告予算を持たない店の方も『値引きで提供できるなら』と協力いただくことができた」と同社営業部長の木村信宏さん。
「手軽な価格でランチが食べられることに加え、店側では雰囲気や味を知ってもらってディナータイムの集客につなげることも期待できるなど、多くのメリットがあるお得な一冊。たくさんの方に利用してもらい街の元気につなげていくことができれば」とも。
発行部数は1万部。山口・防府・宇部・山陽小野田の主要書店、コンビニエンスストア、掲載店の一部で販売する。
3月1日には、周南・下松・光を新たにエリアに加えた「第2弾」の発行を予定する。