山口の風景について考える「山口市景観シンポジウム」が5月31日、山口情報芸術センター(YCAM=山口市中園町)で開かれる。
山口市が、本年度から新たに始める景観意識啓発の取り組みの一環として行う同イベント。同市は昨年、2013年に施行した「山口市景観条例」を契機とした「良好な景観形成の推進」に向けて「景観写真コンテスト」を実施。今回は同様の写真コンテストのほか、啓発活動も同時に行い、市内各所の景観をどのように次世代につないでいくかを考える。
当日は2部制でシンポジウムを展開。1部では、「やまぐちの夏~あなたに見せたい~」をテーマにした同写真コンテストの受賞作品の発表と表彰式を実施。昨年の夏から秋にかけての約3カ月間で公募した作品64点の中から、大賞1作品と入賞6作品を決定するほか、前回と今回で応募された計192点の作品を一堂に展示する。
2部は、「山口市誕生10周年、景観未来予想図~景観写真コンテスト応募作品から~」をテーマにしたトークセッション。山口大学大学院理工学研究科教授の鵤心治さんと、山口観光コンベンション協会専務理事の鈴木克彦さん、山口市景観審議会委員を務める一級建築士の金子敦子さんが登壇し、同市の景観分析や観光・市民生活の視点からトークを繰り広げる。
山口市都市計画課の亀田雄二さんは「本市は合併してから10周年を迎えるが、中国山地から瀬戸内海まで豊かな自然を持ち、伝統的な祭りや歴史・文化など後世に残していくべき風景がたくさんある。写真展の応募作品は、祭りを捉えたものが目立った。心のよりどころになる古里の景観について考えてもらえれば」と呼び掛ける。
開催時間は14時~16時。定員は50人。問い合わせは山口市都市計画課(TEL 083-934-2839)まで。