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美祢のパン工房「プチラボベーカリー」が店舗販売開始 来店客との会話大切に

「わくわくできるパン屋でいたい」と内藤さん

「わくわくできるパン屋でいたい」と内藤さん

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 美祢・大嶺町のパン工房「Petit lab Bakery(プチラボベーカリー)」(美祢市大嶺町東分)が4月23日、工房での販売を始めた。

陳列棚に並ぶパンの様子

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 自宅に工房を構え、2013年5月から週3回パン教室を開きながら、イベント出店や「ショップインショップ」スタイルで雑貨店や歯科医院内などに出店してきた同店。口コミやSNSで人気を呼び、3年間で生徒数は300人を超え、出店時には開店前から長蛇の列ができることも。今春から同工房を店舗にして不定期で販売を行う。

 工房での販売を決めたことについて、店主の内藤加奈さんは「コミュニケーションを大切にしたかったが、お客さんが増えるにつれて販売しながら会話することが難しくなってきた。原点回帰して理想とするパン店を作りたかった」と話す。

 独学でパン作りを始めた内藤さんのパン焼き歴は7年。「優しい気持ちになれるパン」をコンセプトに、無添加の材料や地元産野菜を使い、フィリングから手作りする。レーズンで起こした自家製酵母を使うハード系、もっちりとした仕上がりの菓子パン、マフィン、タルトなどさまざまな種類をそろえる。

 店頭に並ぶのは、ハード系の「くるみとゴルゴンゾーラのハードパン」(220円)、「キャラメルナッツの三日月ハード」(200円)などをはじめ、「かぼちゃの野菜フォカッチャ」(160円)、「豆乳クリームパン」(170円)、「ざくざくメロンパン」(170円)、「塩バターパン」(180円)など約35種類。600個を焼き上げて開店する。

 同日は開店前から約30人の子ども連れや女性客が並び、窓ガラスから伺える店内の様子に期待を膨らませながら開店を待った。購入客はそれぞれにパンの入った大きな袋を手に店を後にし、全てのパンを売り上げて閉店した。

 内藤さんは「お客さん同士が楽しく話をしながら待ち時間を過ごしており、ここで新たなつながりが生まれたことがうれしい。丁寧に気持ちを込めて作ったパンを自分の手で届けたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~(売り切れ次第終了)。5月の販売予定日は2日・17日・21日。販売日はホームページで確認できる。

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