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宇部でグルメイベント「お茶を楽しむ会」 生産者と居酒屋・仏料理店がコラボ

まこっこ農園の才木誠さん・祥子さん、やまと屋!其の二の山本裕之さん、ル・マルカッサンの五十嵐攻さん(左から)

まこっこ農園の才木誠さん・祥子さん、やまと屋!其の二の山本裕之さん、ル・マルカッサンの五十嵐攻さん(左から)

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 宇部の居酒屋「やまと屋!其の二」(宇部市松島町)で5月17日、お茶の魅力を伝えるグルメイベント「お茶を楽しむ会」が行われた。

風味豊かな「新茶の芽の天ぷら」

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 宇部名産のお茶を使ったメニューや楽しみ方、魅力を伝えようと、市内小野で茶葉などを生産する「まこっこ農園」(上小野)が主催した同イベント。同園のお茶を使い、「やまと屋!」と山口・阿知須の仏レストラン「ル・マルカッサン」(山口市阿知須)が料理を提供。3者がコラボして開催した。

 提供したメニューは、「新茶の芽の天ぷら」や「豚軟骨の茶のベーゼソース」(以上、やまと屋)などのほか、「サルシッ茶(ソーセージ)」と「ペペロン茶(ティー)ノ」、チョココーティングの生茶葉を添えた「ミルクジェラート」(以上、ル・マルカッサン)など9品。「焼酎のお茶割り」などのドリンクも用意し、参加者は3時間にわたってお茶料理を堪能した。

 ル・マルカッサンのオーナーシェフ・五十嵐攻さんは「ソーセージでは肉の臭み消しの意味合い、パスタでは茶葉のほどよい苦味や渋味を感じるようにし、同じ茶葉でも意味合いが異なる料理に仕上げた。皆さんの笑顔を見てホッとした」と話す。

 当日は、市内を中心に33人が参加。同園の才木誠さん・祥子さんがお茶の魅力や楽しみ方を伝えるトークを展開したほか、「手揉み茶」の実演コーナーやお茶の飲み比べコーナーも用意。祥子さんが考案したイラスト寸劇「緑茶戦隊 チャレンジャー」を披露すると、会場は笑いと拍手に包まれた。

 イベントに参加した、東京在住の早川紀子さんは「宇部には仕事で何度も来ているが、お茶のイメージはなかった。こんなにおいしいものがあって、こんなにも幅広い食べ方があることに驚いた。風味を感じた『お茶の天ぷら』が特においしかった」とほほ笑む。

 市内から参加した永山貴博さん(永山本家酒造場)は「ペットボトルのお茶は身近で、お茶は知れば深いことも分かっているが、普段は何となく知ったつもりになってしまっている。宇部にお茶文化があることを改めて認識し、五感を使って体感することができた」と話す。

 イベントを終え、才木誠さんは「お茶をキーワードにここまで盛り上がるとは思わなかった。今年からは茶葉の大量生産を止め、お茶に付加価値を付けて紹介をすることに力を入れている。こういったイベントを通して買手市場が続いているお茶の価値や生産にかける自分たちの思いを伝えたい」と話す。

 「今年は木の更新のために2番茶の生産は行わないが、来年は手揉み茶をメインにした商品を販売するほか、生茶の販売も引き続き行いたい。お茶の付加価値を発信していきたい」とも。

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