山陽小野田・厚狭の里山で8月20日・21日、小学生を対象にした体験イベントが行われる。
主催は小野田青年会議所。「和道伝承~和の心を未来へ~」と題し、人のつながりの大切さや周りの人や物への感謝を学ぶことを目的に開く。
対象は小学4~6年生。期間中は保護者から離れ、自然に囲まれた厚狭・川上地区の暮らしを体験。同地区の住民は自宅や田畑、山の使用を許可し、子どもたちと共同で農作業に取り組むなど、豊かな自然に密着した田舎体験に全面協力する。
同会議所の吉田賢司さんは「日本は人の和を尊重する国。普段の生活と異なる田舎での原体験を通じて、自分に関わる人の大切さを感じるはず。自然の中で2日間を過ごし、たくさんの宝を持ち帰ってほしい」と話す。
初日は、参加者に「野菜の収穫」「餅つき」「薪(まき)づくり」など5つのミッションを与え、5グループに分かれて住民が行う農業・林業・加工作業を体験。夜はそれぞれの活動を振り返る研修時間を設け、「川上会館」(旧・厚狭小学校川上分校)に宿泊する。
2日目は、前日に収穫した作物や加工した食材などを用いた企画作りに取り組む。同企画では地域住民を招き、2日間の感謝を伝える。
「保護者には、見知らぬ土地で初めて出会う人たちと時間を共有し、強くなって帰ってくる子どもたちに期待してもらいたい」と吉田さん。
参加料は1,000円(食事代込み)。申し込みは同会議所事務局への電話、ファクス、メールで受け付ける。定員は先着40人。締め切りは8月10日。問い合わせは同事務局まで。