宇部・新天町アーケード内の空き店舗で10月31日、アーティスト・中島佑太さんが約3週間滞在して行うワークショップ「新天町ぬいかけの植物園」が始まった。
場所は、ウベモクファーム(新天町2)横のトラヤ洋品店跡。10月1日に宇部市で始まった「まちなかアートフェスタ」の中のアーティストを招いてイベントを展開する「アーティスト・イン・レジデンス」の一環。空き店舗をスタジオにしてアートを制作する。
中島さんは、群馬県出身で2008年に東京芸術大学卒業。基礎から他人と関わって同じ立場で作り上げていく創作スタイルで、近年は小学校や保育園での創作活動も多く、子どもが持つ意外性や想像力を生かしている。
今回のワークショップは、中島さんが11月19日まで約3週間滞在して「植物園」をテーマにぬいぐるみ制作を行う。
中島さんは「植物園だからといって植物のぬいぐるみ以外は認めないのではなく、ロケットを作りたいならロケットのある植物園とはどんなものかを一緒に考えたい」と呼び掛ける。
11月2日には、琴芝小学校(東琴芝2)を訪問し、植物園をテーマにしたワークショップを行った。今後は、市内の幼稚園、保育園、小学校などから招待した子どもと、ワークショップに立ち寄った人たちなどと共同で植物園を作り上げていく。
中島さんは「現代アートはよくわからないと敬遠されがちだが、世の中はよくわからないものや、白黒のはっきりしないもので溢(あふ)れている。よくわからないものを楽しんだり、ルールについて考えたり、自由さというものを感じてほしい」と話す。
11月8日には、宇部フロンティア大学短期大学部(文京町)で「子どもにかまわれるくらいがちょうどいい?」と題した公開授業を行う。開催時間は16時20分~17時50分(15時50分開場)。
同18日には、中島さんが並行してワークショップを行っている「北九州市立美術館」の学芸員・小松健一郎さんをスタジオに招いてトークショーを行う。開催時間は17時30分~19時。
スタジオでのワークショップの開始時間は、平日15時~、休日11時~。