山陽小野田の神社「吉部田(きべた)八幡宮」(山陽小野田市郡、TEL 0836-74-8990)に12月17日、恒例の巨大な破魔矢(はまや)が登場した。
同神社では全長8.08メートルの破魔矢を2010年から手作りし、参道入り口の鳥居横に設置している。鳥居の高さを超える大きな破魔矢の登場は今回で8回目。今年も年末年始に同神社を訪れる参拝者を出迎える。
巨大破魔矢は、同神社の白石高司宮司や息子で権祢宜(ごんねぎ)の治宣さんら4人が2日かけて制作。矢の軸には同神社内「鎮守の杜(もり)」から切り出した竹などを使い、「開運招福」「家内安全」「聖壽萬歳」など縁起の良い言葉を書いた札と「五色絹」を模した飾りも付けた。
同日は氏子総代20人が集まり、年末恒例の「すす払い」を行って同神社を清めた。巨大破魔矢は約30分かけて設置し、白石宮司は「これで良い新春が迎えられそう」と笑顔を見せる。
このほか、幅2メートル70センチ・高さ1メートル80センチの巨大絵馬2枚の準備も進んでいる。参道入り口には来年の干支(えと)「戌(いぬ)」を描く絵馬、本殿横には参拝者が祈願を自由に書くことができる白地の絵馬を設置する予定。
白石宮司は「地元メディアで紹介され、市外からの参拝もありうれしい。巨大破魔矢のおかげかどうか分からないが、近年は台風の被害もなく温和な日常が過ごせている」と話す。「来年も平穏な一年となるよう祈りたい」とも。
巨大破魔矢の設置は来年2月初旬まで。元旦は0時~と夜明けごろからぜんざいとお神酒の無料接待を行う(無くなり次第終了)。