山口・中園町のNHK山口放送局1階のギャラリーで9月9日、「北京五輪感動号外展」が始まった。
同展は、新聞資料研究会会員で「号外」収集歴50年の湯田克治さんが集めた、北京五輪に関する号外259点を展示しているもの。競泳の北島康介選手が男子200メートル平泳ぎや男子100メートル平泳ぎで金メダルを獲ったときの号外、女子ソフトボールで日本が金メダルを獲ったときの号外などを展示している。ひとつの出来事に対して各新聞社の号外を集めるのはもちろん、発行した支社が異なる場合は、それもすべて集めるのだという。
会場では、駅前などで配布する「輪転号外(バラマキ号外)」だけでなく、駅の柱などに掲示する「張り出し号外」、「電子号外」「FAX号外」「英字号外」など、北京五輪に関するさまざまな種類の号外を展示。番外編として、大阪「くいだおれ」閉店や福田首相の辞任の号外も。
湯田さんは、1958年に「皇太子妃決定」の号外を手にしたことがきっかけで収集を始め、東京に住むようになってから本格的にのめり込んだ。30年前山口に住み始めてからは、新聞社に直接依頼したり、研究会のメンバーとトレードしながら収集活動を続けている。過去に「紀宮様ご結婚記念皇室関係号外展」(2005年)、「安倍総理誕生記念長州政治家号外展」(2006年)など、号外展を9回開催した。
湯田さんは「号外はドキドキ感やワクワク感を与えてくれ、都会的な魅力を感じる。山口の人には号外はなかなかなじみがないので、号外がどのようなものか知ってもらえれば。北京五輪をテーマにすることで、もう一度感動したシーンを思い起こしてほしい」と話している。
開館時間は9時30分~18時(13日~15日は10時から、15日は17時まで)。入場無料。9月15日まで。(©マルニ)