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山口で「短編映画祭」 世界の短編映画や活弁映画など36作品上映

上映する「ロベルト」(写真提供=山口情報芸術センター)

上映する「ロベルト」(写真提供=山口情報芸術センター)

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 「ショートフィルム フェスティバル in YCAM supported by ShortShorts」が2月7日から、山口情報芸術センター(YCAM=山口市中園町)で開催される。

活弁士の尾田直彪さん

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 同館では3回目の開催で、今回は2月11日までの5日間にアニメーションやフィクション、ドキュメンタリーなど20作品のほか、無声映画に合わせてセリフや背景を説明する活動弁士付きの短編映画16作品を上映する。

 同フェスは、劇場のスクリーンで見る機会の少ない世界の短編映画を上映する国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」(SSFF&ASIA)と連携して行う。

 同館シネマ担当の前原美織さんは「全国的に見ても映画祭はシニア層の来場が多い傾向にあるが、若年層の間でショート動画が流行っている影響か、このイベントは地方開催では珍しく半数以上が20代・30代の若い世代の来場だった」と振り返る。

 「かつては山口市内でも活弁映画が子どもから大人まで楽しまれていたが、若い世代はそれを知らず、見たことがない人も多い。せっかく若い人たちが映画館に集まってくれるのだから、初めての映画体験をしてほしいと思い企画した」と話す。

 作品は11プログラムに分けて上映する。短編映画の作品は、「ジョナスと海」(2015年、オランダ)や「ロベルト」(2020年、スペイン)、「スーパーヒーロー」(2016年、アメリカ)など子どもにも親しみやすい作品のほか、「夢は大きく」(2022年、イギリス)、「フリーキック」(2012年、スペイン)など。

 活弁映画では、山口県出身の山城秀之さん、女性の細やかな表現に定評のある山内菜々子さん、最年少弁士・24歳の尾田直彪さんら若手活弁士が登場し、「のらくろ伍長(ちょう)」(1934年、日本)や「チャップリンの冒険」(1917年、アメリカ)、「豪傑児雷也(ごうけつじらいや)」(1921年、日本)など、アニメやコメディを中心にレトロな作品を上映するほか、3人によるトークセッションも行う。

 2月7日・8日には、1本の短編作品をナビゲーターによる解説や参加者同士の感想共有を間に挟んで2度鑑賞する「映画を2回観る会」(先着20人、事前申し込みが必要)も行う。

 前原さんは「短編映画は若い映画監督の登竜門のような位置づけ。若い活弁士も呼んでおり、若手の活躍を若い方が見に来るという形になっている。活弁映画は見たことがないという人も多く、一周回って新しいのでは。入門編として楽しんでもらえる作品を選んでいるので、気軽に来場してほしい」と呼びかける。

 入場料は、1プログラム1,200円(前売り1,000円)、活弁付プログラムは1,700円(前売り1,500円)。

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