
対談・哲学対話イベント「共に育ちあう 子どもへのまなざし」が3月15日、宇部市立図書館(琴芝町1)で開かれる。
主催は、茨城県と埼玉県を拠点とするふたり出版レーベル「ミズノ兎(と)ブックス」。山口県内在住の児童文学作家の村中李衣さん、歌人・エッセイストの堀静香さん、宇部工業高等専門学校准教授で哲学対話実践者でもある小川泰治さんらが登壇し、子どもとの関わり方や人としての見方などをテーマに、対談と哲学対話の2部制で行う。
企画を担当した同レーベルの池内邦子さんは「昨年、村中さんが当レーベルから書籍『立ちあう保育 だから『こぐま』にいる』を出版したこともあり、地元で何かできればと考えていた。山陽小野田では刊行したばかりの頃にイベントを開催したので、宇部ではパネル展とともに何かできればと企画した。地元在住で保育や教育に関わり活躍している堀さんと小川さんにも声をかけ登壇が決まった」と話す。
13時30分からの第1部では、「寄り添うから立ちあうへ-大人の子どもへのまなざしを考える」と題して、村中さんと堀さんが「真っ向勝負直球対談」を行う。二人の著作をベースに、どのように子どもを見て関わっているのか、親や教師など立場によって異なる子どもへのまなざしのあり方などについて語り、考えることを通して、地域全体で子どもを育てるということ、共に育ちあうことを考えるきっかけ作りを目指す。
14時40分からの第2部では、小川さんがファシリテーターとなり、「おとなって?」というテーマの下、第1部の内容を踏まえながら参加者と自由に話し合う「哲学対話」を実践する。
池内さんは「イベントの企画や制作を通じ、山口の皆さんの温かさや地域でみんなが支え合う力を感じ、そういう方たちと集まれるのをとても楽しみにしている。山口が舞台となり、地元のいろいろなことが出てくる村中さんと堀さんの著作をきっかけに、山口の良さや教育・保育について考え、みんなで支え合っていることを実感してもらえる場になれば」と呼びかける。
開催時間は13時30分~15時30分。定員40人(要事前申し込み)。
関連イベントとして、同館展示室で村中さんと堀さんの著作を紹介する「『立ちあう保育』パネル展」と「サイレント・ダイアログ展~あなたの声を聞かせてよ~」を今月18日まで行う。