
宇部の「永山本家酒造場」(宇部市車地、TEL 0836-62-0088)で3月31日、「酒蔵びらき」が行われる。
地酒「貴」で知られる同社が、その年の酒の完成を祝い披露目する恒例のイベント。今回も、市内飲食店やキッチンカーなどが出店するマルシェ形式で実施し、新酒の限定販売などを行う。
杜氏(とうじ)でもある永山貴博社長は「昨年はクラフトビール事業がスタートしたが、売り出していくのは思いのほか大変で、定着はこれから。日本酒は、夏の暑さの影響もあり、米の甘みを引き出すのに試行錯誤した1年だった。設備をアップデートして品質も向上し、近年の中でも良い仕上がりになっている」と話す。
当日は、通常は見学に予約が必要な酒蔵を一般公開し、杜氏自らが酒造りの工程を説明しながら案内する。午前=11時~、午後=14時~の2回で定員は各回15人。料金は1,500円(酒300ミリリットル、木枡つき)。
「蔵びらき限定酒」は、10時から販売を開始する。価格は2,500円、購入は1人6本まで。出店ブースで使用できる500円券が付く。昨年発売したクラフトビール「Dr.KONG BREWING」(発泡酒)の新作3本セットも限定販売する。
会場では、「クムクムサンド」(常盤町1)や「エールラポール」(船木)、「kitchen846」「サンハウス」(西宇部南4)、「山口の肴 中村屋」(中央町1)、「米手」(床波2)など23店が出店するほか、DJありがとう、massieがDJパフォーマンスで盛り上げる。
今回は、小さな子どもが楽しめる「Go!Go!あそぼうCAR」や「ヨーヨー釣り」、「バルーンアート」、「餅つき体験」などの企画も用意する。
同社では今シーズン、1升びん9万本分の生産を見込む。永山社長は「今年は伝統的な酒造りが世界的文化遺産に指定されるなど、酒造技術が広がりを見せている。桜の咲く時期に、こうして皆さんと飲み交わせるのが何よりの喜び。宇部の桜と酒と食を堪能してもらえたら」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~14時。当日はJR厚東駅発着の送迎車を用意する。