JR新山口駅(山口市小郡下郷)に7月3日朝、「脱貧」「貧乏博士課程」などと書かれた白衣姿の男性2人が現れ、新山口駅周辺の書店で著書のゲリラキャンペーンを行った。
キャンペーン活動を行ったのは、奈良県在住の黒岩将さん。29歳の黒岩さんは、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士課程に在学中で、ベンチャー企業「ホープフル・モンスター」の社長。6月5日に出版した著書「出稼げば大富豪―貧乏博士課程の目指せ!金持ち修業日記」のPRのため、同社取締役の武田康臣さんとともに全国を行脚している。
同書は、黒岩さんがバリ島で出会った日本人大富豪、通称「兄貴」との出会いを通して教わった成功法則をまとめ、初の著書として出版したもの。大富豪が語った24個の豊かになるための原則が盛り込まれている。「不況で大変だからこそ、元気のある本を読んでほしい」と黒岩さん。価格は1,680円。
山口でのキャンペーン活動は、同日の午前中のみ。限られた時間でまわれるだけ書店を回りたいということだったが、新山口駅周辺には書店が少なく、移動手段が徒歩ということもあり、書店の訪問は2店にとどまった。タクシーに乗って足を伸ばしてみたが、たどり着いた書店がアダルト寄りだったため、店員から断られる一幕も。
黒岩さんは、山口でのキャンペーン活動の結果について「書店では良い反応だったので、ステッカーや色紙を渡してPRができた。移動の際、人が少ない故に白衣姿の自分たちを見る視線が深いのが山口ならではだった」と振り返り、次の目的地である広島へ向かうため新幹線に乗り込んだ。(©マルニ)