宇部・新天町のおもしろファーム(宇部市新天町2)で10月14日、「おもしろ写真教室cheeeese!!(チーズ)」の第20期が開講した。
同教室を主宰するのは山本写真機店(宇部市中央町1)の山本陽介さん(31)。「1回目の授業はいつも緊張する」と笑顔を見せながらも、5年ほど前から始めた同教室が20期を迎えたことに「感慨深いものがある」と話す。
3カ月の期間に7回の授業を行う同教室。「座学で話を聞いただけでは上達しないから」と授業内容を理解するために毎回宿題を課すほか、基礎知識の習得を確認するためのテストを実施。卒業前には「実際に撮影をしながら質疑応答できる機会を」と、銀天街やときわ公園での撮影会も実施する。「チーズは3カ月で一気に写真が上手になる教室。この3カ月間みっちりやれば絶対上手になる」(山本さん)
これまでに毎期約10人の生徒で授業を行ってきた同教室は、200人近くの卒業生を送り出した。山本さんは「宇部は全国でも有数の写真が盛んな街。そんな宇部で行われる写真展ではチーズの卒業生が毎回のように入選している」と静かに胸を張る。卒業後には、技術を改めて学び直す教室「リ・チーズ」を開き、学んだことを忘れないようにフォローしているほか、卒業生だけが入会できる写真クラブ「チーズクラブ」では撮影会などを定期的に行い感性を磨き続けている。
山本さんは「チーズのメーンテーマは『人生を記録しよう』。最初は家族のスナップ写真など身近な人を撮影していたのに、写真が上手になるとそういうのを撮らなくなってしまう人が多いが、僕はそれは違うと思っている。どんなに上手くなっても大事なことは忘れないでほしい」と話す。今後については「50期を目指して頑張りたい」と意欲をみせる。