JR西日本山口地域鉄道部は12月1日、受験生のお守りとして「滑り止めの砂」の進呈を始めた。
「滑り止めの砂」は、新山口~津和野間(山口線)を走るSL「やまぐち」号が急こう配を登る際に、車輪が空転しないように滑り止めとしてまかれている砂。この砂を防府天満宮でおはらいしてもらい、合格祈願の「お守り」として受験生に進呈する。
山口線の最大の難所は仁保駅~篠目駅間で、1,000分の25(水平距離1,000メートルに対して25メートルの高低差)の急こう配。最大1,290馬力の力でこのこう配を踏ん張りながら走るSL「やまぐち」号のように「合格を目指して全力で頑張ってほしい」という思いを込め、JR職員が一つずつ手作りしている。
「受験を控えている受験生に少しでも和んでもらえれば」とJR小野田駅の岡藤信明駅長。「砂とともに『頑張れ』と熱いエールを送りたい」とも。
大学受験を間近に控えたサビエル高校(山陽小野田市)3年の女子生徒は「砂は自宅に飾っている。応援してもらえてとてもうれしいし頑張ろうって思う。受験勉強も追い込みの時期になってきているので最後まで頑張りたい」と笑顔で話した。
受験のために使用する切符や通学定期券を購入した人を対象に、宇部、宇部新川、小野田、新山口、湯田温泉、山口、津和野駅の7駅で、来年3月21日まで進呈する。